『過ぎてしまった時間を互いに後悔しながら…』闇エクシード×アルフレッド

『よし!コレで暫くは調達しなくとも大丈夫かな?』

私はこの日次の屋台に向けて食料品を調達していた
お祭りみたいな屋台を作り皆を喜ばせるんだ…………

『…そうだ、今日はあの日だ。用意しないと………』

そう、いつか約束した彼と誰も居ない場所で互いに会いそして互いが誰のモノでも無い日だ。
私はいつものラフな格好ではなくちゃんとした貴族が着るような服装に着替える…
髪を整えてしっかりと彼の知る"エクシード"という人物になる。

『うん、よし!大丈夫!!さて…行こう!』

そして約束の場所へ………………

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『エクシードッ!!!良かった…今日も来てくれたんだな!』

『…この日だけは約束だからね?』

『あぁ…そうだな!ありがとう…守ってくれて!』

私が来ただけで最近彼が凄く喜んで幸せそうで
そうだ…この間確か…彼はずっと私を待っていて今も
私を…………
無邪気に笑う彼を見ながら私はこんな気持ちがバレないように彼を傷付けないように笑った。

『君もありがとう…私の約束を守ってくれて………』

『当たり前じゃないか!もう、約束は破らないと決めたんだ!!』

目を閉じて笑っていたが思わず驚いて目を見開いてしまった…
あぁ…そうだったね…アルフレッドという人はそういう人だったね…
苦笑をしながらアルフレッドの隣に座り彼をギュッと抱きしめる鳥の鳴き声と草木の音以外は私と彼の心臓の音しか聞こえない空間で……………

『エ…エクシード?』

『何んだい?』

『この間、言ってくれた言葉……………』

『…うん、あの言葉だね?』

『もう一度…言ってくれないか?』

『欲張りさんな元王様だね?』

『あうっ………す、すまない………』

そう言って頑張って私に伝えてきた彼は可愛かった……
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