『夢うつつの中で……』グレー×アルフレッド

『あーあ…仕方ねぇなぁーアルフレッドがコレなら俺は帰るよー!!……………良かったなアルフレッド、やっと本物が来たじゃねぇか。』

笑いながらアルフレッドの頭を撫でるギューッとエクシードの手を離さないアルフレッドを見て少しエクシードが羨ましいがアルフレッドの為に我慢した。

『グ…グレーさん………』

『お前は憎んでいてもコイツはずっとお前を見て探していたんだ…いつの間にか前に進んだお前を見て失ったと感じたんだな?ギルトを作って分かったよ…』

ギルトの名前を出した瞬間エクシードが苦笑していた表情から驚いた表情に変わった。

『ッ……アルフレッド…ゴメンね…君はずっと私の"待っていて約束通り君の元に絶対に帰るから"という言葉を守っていたんだね………あの時からずっとずっと………………。』

エクシードの声が震えていた
俺は見ていない二人だけが、知る"あの時"を話している。

『馬鹿だな…私も…君も…………そんな事守らなくても私達は…………アルフレッドっ!もう少し…君と早く結ばれたかった……ジョーカーよりも、彼よりも…ダークよりもっ!
まだギルトやディストピアと居ても君を思い出すんだっ!過去を愛しても今の君はもう………私のでは無いのに…………』

『エクシード…………』

互いに過ぎ去った過去を悔いている…
進んだ時は戻らない
ギルトやディストピアを愛した彼は前に進んだと思っていたがやはりまだエクシードも止まっていたのだ…
似た者同士だな。

『分かっているんだ…もう、全てが遅いし私が君の手を2度も払って別れを告げた事を…………
ワガママを言うならアルフレッド……君を思うことはコレからもしていいよね?大好きだった君を思い出すくらいなら………
キラキラと輝いた君が私のだけだった時を…………
ッ………バカ…アルフレッドのっ………バカ……好きだよ…ずっとずっと…君が…あの時から………』
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