『後悔と罪悪感の中で…』グレー(セラス)×アルフレッド

『エクシード………』

『何だい?アルフレッド?私がどうしたんだい?』

『…????』

ふとエクシードを呼んでいたら返事が返ってきて不思議がりながらあぁ…また小生は幻聴を聞いているのか?と閉じている瞼の裏に彼を思い出しながら再び独り言のように呟いた…

『いや…お前を思い出していた所だ………』

『相変わらずだね?まっ…そんなアルフレッドも私は………』

『…ッ…ダメだ…エクシードッ…その先は言わないで…
も、もう……戻れないんだ………』

きっと彼は幻聴だから小生の思っている言葉を伝えてくる
今ソレを聞いたら…小生は………

『ん?大丈夫だよ?アルフレッド…私はどんな君でも…』

『ダメっ…いや…言わ…』

『"愛しているから"…………』

頭の中で直接囁かれたような気持ちで耳を塞いでいた筈なのに声が聞こえてしまいバタバタ暴れながら抵抗をした…

『イヤだぁぁーっ!ちがうっ…ちがうっ…!!!!』

『やっと想いが伝わって嬉しくないのかい?』

『違うんだっ!!ッ…エクシードっ…お前が言ったんじゃないかっ…だからっ……』

目をキツく閉じながら抵抗を続ける
こんな事なら彼を意識して思わなかったら良かったと…
彼を…忘れれなくて…嫌だ…嫌だ…っ!
あぁ…罪悪感でまた押し潰されそうだ…気が可笑しくなりそうだ…。

『ほら…正直になりなよ?私を…愛しているんだろ?』

『…ッ…………!!!』

言葉に出来ない言葉を出せなくて勇気が出なくて
何も言えずにいた。

『愛しているよ、私は君をずっとずっとあの時から…
君は私を…愛してくれないのかい?また…逃げるんだね?』

『あうっ…違うんだっ………』

涙で視界が歪んでいる
届きもしない手を伸ばした…

『君には失望したよ、さようならだ…』

『イヤだぁ…エクシードっ…小生は…小生は…イヤだぁぁぁぁー!!』

視界が暗転し意識が朦朧とし誰かに抱きかかえられたような……気がした………

『エク…シードっ……………』

誰にも言えない気持ちを抱えたまま小生は気を失った…
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