『過去と今と未来』

人という生き物は常に後悔という罪に囚われている。
そう、我もその一人だ…
今でも思うことがある
過ぎ去りし過去は戻せない
後ろを向き思い出す今に我は居る…
そしてコレから起こる未来が希望であることを知らないまま歩いている。
ああ…戻れるなら…お前と会う前にと…

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アルフレッド
『…。』

アレから数カ月が経ち我とダークは元の関係に戻った。
自分自身が望んだ事とはいえ、少し後悔はあるがダークには
アーリーというちゃんとした愛する人も居るんだと言い聞かせた。
大丈夫だ、誰にも知られていない…
我のこの今だに残る感情が後悔と罪悪感であることを…

アルフレッド
『また、外でピクニックでもしているのか?あの二人は?
仲が良いんだな?我も今度グレーブラブレと…』

部屋の窓から外のアーリーとダークを見ながら呟いた…
ダーク…どうしたらお前に対してこの感情を捨てる事が出来るのだろうな…。
涙が流れそうになるのを笑って誤魔化す…
一度芽生えた感情は中々捨てる事は出来ない。
忘れたい、無かった事にしたい、元の関係に戻りたい…


アルフレッド
『違う…また、違うんだ。』

アーリーはこんな感じにダークを思い涙していたのか?
こんな胸が痛くて手が届かない苦しい感情を…
息が苦しくなるどうしたら…

アルフレッド
『そうだ仕事…仕事をしない…と…』

机の上に置かれた書類の山が何故か高く感じた…
いつもは楽で早く終わらせているのに…
騎士王に変わらないと…
手に取り書類を見つめる。
条約の内容が頭に入って来ない…

アルフレッド
『考えるな!!忘れろ‼』

机の上の書類を払いのけてバサバサと音が流れる。
座って頭を抱えて今まで生きてきて初めて恋を知り
悩んでいる…
こんな事ならお前を愛さなかったら良かったと頭の中で思う自分と何故アーリーより先に我がダークと…と何度自問自答したか分からない問いを今日もしている…

アルフレッド
『こんな姿誰にも見せれない…』

スッと立ち気晴らしに散歩でも行こうかと外に出て周りに気付かれずに我は外に出た。

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