『月だけが見ていた』エクシード×アルフレッド

必死に私を見て伝える彼を私は黙って見つめる
あぁ…その必死さをあの時に出してくれていたら…と何回思ったか分からない気持ちを私は考えていた。

『…。』

『小生にとってお前はっ!エクシードは…』

『もう、いいよ…アルフレッド。』

『嫌だ!!ちゃんと…』

『だから…君は馬鹿なんだよ…』

彼の唇に人差し指を付けて放つ言葉を止めた
あぁ…君の全てが私のになれば良かった
そうしたらこんな事にはならなかった。
目を閉じ何度も君を思うこの気持ちはずっと私しか分からない気持ちなんだ…

『雨が止んだのだから帰るのは普通だよ?アルフレッド…
ほら、帰るよ。』

手を差し伸べ彼の手を握りしめる
互いに伝えられない言葉を飲み込み歩く
そう、月だけが知るこの日の私達…


−−−そう月だけがこの事を知っているのだ。

End
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