『月だけが見ていた』エクシード×アルフレッド

思い出す彼は綺麗で私に向ける笑顔も輝いていて…

『…ハハハッ。私も君も馬鹿だな…こんなくだらない事をずっとずっと引きずっててさ…。』

『ハハッ…だな…エクシード、我を叩いて満足するなら満足するまで…………』

『…………で?何だい?この間のように動けなくするぞ?
バカ王。』

手を拳にして近距離で彼に向ける少し驚いた後、彼は笑いながら両手を広げて私に伝えてきた。

『大丈夫…お前なら我を…いだだっ!』

呑気に笑いながら両手を広げて私をからかった貴様が悪い!
腹がたった私はアルフレッドの腕を折れない程度に握りしめて分からせた暫くして離してやるとアハハと笑いながら
アルフレッドが苦笑していた。

『アハハ…力が強いなーエクシードは…』

私は知っている、彼は本当に大切なモノを護る時だけ私より強くなる事を
そんな彼を…私は………。

『…バカ。』

『アハハ…そんな………エクシード?』
(雨が止んでエクシードの………泣き笑いしている?)

いつの間にか外は晴れていて月が私達を照らしていた
ふと彼を見ると彼は私の後ろを見ていたから私も彼から離れて見てみると月が綺麗に輝いていた。

『な、何だい?そんな不思議なものを見る…目で……
月…だね?』

『綺麗だな…』

『月がだよね?たしか…』

『月の光に照らされたエクシードが綺麗だ…』

思考が停止した、いやいや!ああー!だから勘違いすると
アレほど…………

『私は君の方が綺麗に見えるけどね?』

『ふぇっ?アッ…アハハ…そ、そうか?』

君は自分の事になると照れだすよね?
あぁ…そんな君を見て私はまた君を好きになっている
もう、届かないのに………………。

『ハァ…バカ相手にしたくないから私は先に帰るよ…』

『エクシード!!』

『何だい!!まだ何か…』

『小生がしてきた事はお前にとって嫌だったかも知れない!!だけどっ!だけど…』
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