『月だけが見ていた』エクシード×アルフレッド

『後悔してるんだね?ずっとずっとしていたらいいよ!君は私を…裏切ったんだからねっ!そして泣けよ…気が狂うくらい泣けよ!騎士王アルフレッドッ!!私が受けた後悔や君に対する愛はそんなもんじゃない!』

『…エクシード、すまなかった。』

『私はお前から謝りが欲しいわけじゃないっ!
皆仲良く、皆幸せにと言い続けていた王がたった一人の大切な唯一無二の友すら護れない情けない奴だと自分自身で自覚すれば良いんだよっ!』

高笑いをしながらアルフレッドに思いをぶつける
彼は謝るばかりで何もしない。

『謝って済むなら私はこうは………
ッ………違う…違う………アルフレッド………私は君とこんな話しを………』

『エクシード…』

泣きそうな声で私を彼が呼ぶ
差し伸べられた手を信じれなくて弾いた
でも彼は諦めず私を抱きしめた。

『は、離したま…………』

『離さないっ!もう、離さないし今度こそ護ると決めたんだっ!』

普段そんなに大きな声をあげない彼が叫びながら私を止めた…
またそんな…人を期待させる事を………

『ッ…信じない!私はっ!信じないからっ!
君の事なんて…………』

『…あぁ、無理に許してくれなくていい。
我の近くにお前が帰ってきてくれただけでも嬉しかった…
だから………』

パシッ!!と思わず彼の頬を手で叩いた
彼は目を閉じ何かを考えているようだった…

『ッ…何でっ…何でっ…今更っ…!!』

『我はお前の友………』

『じゃないっ!私はっ………』

君が君の事が………言えない…この言葉を伝えても彼には私のこの思いは届かない。
全てが遅くそして通り過ぎた綺麗な過去なんだ
君と笑い合ったあの日も、さり気なく過ぎ去る何でもない日も…全部全部っ!
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