『月だけが見ていた』エクシード×アルフレッド

『エ、エクシード?今日は月1の代表会議ではないぞ?』

『…うん、分かってるよ?』

この日私はアルフレッドに対してこんな感情が何故湧くのか分からないからアルフレッド本人に会い誰もいない所に行き話し合いをしようかと行動に出た…
この間からアルフレッドに対して渦巻く感情を知りたくて
一体この気持ちは?

『それに…雨が降ってるじゃないか?
…エクシード?』
(彼はこんなにも前髪が長かっただろうか?)

『…ッ!!』

外は彼が言うように雨が降っていた
そんな中、呑気に話す王が見ていて何だか腹が立ち彼が気を抜いた瞬間に押し倒した
彼はビックリして目をパチパチしていたがやっぱり抵抗はしなかった。

『エ、エクシード?大丈夫…だっ…『このっ!鈍感王っ!!』

ザーザーと音を鳴らしながら降る雨の中私は叫んだ
どうして彼を…
どうして…?

『な、何かあるなら…エクシード…』
(泣いているのか?)

彼は私の顔を見て驚いた表情をしていた
力無く彼の胸を拳で叩きながら彼を責める
もう、涙なんて既に枯れ果てるくらい流した
憎い気持ちと彼を愛している気持ちが交差して
何を伝えたら良いのか分からない…

『私はっ…君をずっとずっと見ていたんだっ!!
ダークよりもっ!グレーさんよりもっ!』

『…あぁ、そうだな…。』

ただ口から出る感情をそのまま彼に伝える
彼はずっと私を見ては泣きそうな表情をしていた。

『あの時ッ…君が…お前が私を止めてくれたらっ!
その隣は今も私の位置だったんだっ!!
どうして…どうして…止めてくれなかったっ!』

彼の胸ぐらを捕まえて叫び続ける
今は私とアルフレッドしか居ない…
雨が彼の涙を代わりに表現するように流れている。

『小生も…いや、我も止めたか…』

『嘘を付くなっ!』

『嘘じゃないっ!我の代わりに行くお前を止めれなかった後悔は今も…………』

『ハハハッ…!!!!!今、今!!!私を…思ってくれているのかい?アルフレッド?!』

狂ったように笑う私をアルフレッドはずっと困ったような表情で見ている
だが、そんな事は気にしない彼が私を今思っていてくれて
後悔している!
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