『愛に似た愛憎をアナタに…』エクシード×アルフレッド

な、何故こんな事を…彼は………意識が朦朧とする中ふと気が付くそう言えば、騎士王に変わることが出来ない?不思議がる小生にエクシードが見たこともない笑い方で笑って言ってきた。

『君の魂が入る小刀かい?あぁ…必要が無いと感じて窓から投げてしまったよ?運がよかったら誰かに拾われるだろうしね?だから君は騎士王になれないのさ!!』

足を折られ動けない、両腕は手錠されている、エクシードを退けることが出来ない
絶対絶命の状況で必死に小生は悩むすると両腕の手錠が外されたチャンスだと感じ自由になった腕でエクシードの拳を止めかけた瞬間ガシッ!!と腕を握られ気付いた時には遅かった…

『エクシード!!止めろ!!止めなさい!!こんな事しても…しまっ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーッ!!!』

そのまま勢いよくエクシードに片腕を折られ小生は叫ぶしか無かった…
腕を折られては起き上がれない為助けが来るまで待つしか
痛みで気が遠くなりそうな気持ちを必死に堪え我慢する。

『ほら…泣いていいんだよ?アルフレッド?
痛いでしょ?私もあの時君が止めてくれなかったから今まで辛く苦しかったんだよ?』

痛みで意識が朦朧とする中エクシードがあの時を少しでも語りだした………

『ネルトリンガーの所に行く私を君は止めてくれなかった…あのまま止めてくれていたら君の隣に立っていたのは私だったんだっ!何が皆を護るだ!結局私一人すら護れないなら夢を見ているだけの馬鹿じゃないか!ほんっと君って…馬鹿だよねぇっ!!』

あぁ…あの時だ、やっと思い出した…
そうかあの時エクシードは止めて欲しかったのか
小生も…君を止めたかったんだ…

『今も私に手足を折られ何もしないなんて…
そういう所が私は…大嫌………………』

『止めろ…エクシード、何してんだ?』

『グレーさん…………?』

『グ…グレー………』

次の拳が小生に入る前にエクシードの腕をグレーが止めた
グレーの手には小生の小刀が握りしめられていた。

『ディストピアがエクシードが帰ってこないと俺に悩みを言ってきてな?心配で来たらこうだ…何でエクシードこうなってんだ?お前に闇は無い筈…いや、あったな。』

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