『真夏の海で君と…………』グレー(セラス)×アルフレッド

アレからまだアルフレッドは怒っていてエクシードでは止めれないから流石に俺の責任でもあるから止めようと思った。

『皆に迷惑など…………』

『アルフレッド…もう、良いから…大丈夫だから。』

優しく後ろから抱きしめてあげて囁いてあげると瞬時アルフレッドが片耳を抑えながら俺の方を振り向いて焦ったその間にエクシードが客を避難させて次したら出禁という注意をしていた…

『グ…グレー…急に囁くのは…………』

『俺はアルフレッドが俺の為に怒るんじゃなくて笑顔でいてくれた方が好きだから落ち着かせるには………ってアルフレッド⁉』

『ッ…あ、暑い………やっぱり………夏……は………』

あっ…やっぱりな、こんな暑さで倒れないわけ無いわな…
怒りで暑さを忘れて立ってたんだな?
コイツ…すげぇな……………
俺はアルフレッドを近くの長椅子に寝かせて冷たいタオルで額を冷やしてあげた。

『ウウッ…小生は…代表なのに………情けない………』

『情けない訳無い、アルフレッドは俺を守ってくれたんだ…カッコイイぜ?しっかりといけない事をダメだと言える国の代表者がこんなに頼もしくて安心できるな…』

ユナイテッドサンクチュアリのロイヤルパラディンの王として14年間更に今もケテルサンクチュアリになっても代表として支えているアルフレッドが情けない訳が無い
俺より1歳年上なアルフレッドがこんなに大変な事をしていて…

『素晴らしいよ…カッコイイし…俺には出来ない。』

『…小生は、王になった時に全てを失ったんだ。』

『知っている、ディストピアを作るときにお前を調べたからな…出来上がったディストピアを見て感じたよ
あぁ…アルフレッドという人物はずっと誰かに寄り添って欲しかったんだな?と唯一無二の友エクシードにすら甘えれなかった不器用な………』

『違う!迷惑をかけたくなかったんだ!彼はずっと小生の近くにいてくれた…ネルトに拐われるまではずっとずっと…』

アルフレッドが感情を露わにして泣きそうな表情で訴えてきた…
今、俺は感情が自分が作った子達と自分の中にいる人格者達で分かるようになっている。
寄り添うようにアルフレッドの手を握る…

『大丈夫だ、そうだな…アルフレッド
"我"もお前と同じだ…
だが、今子供達とエクシードやアルフレッドが居て少しは前を向いた…アルフレッドも前を向いても良いんだ
大丈夫だ、怖くない…我々が居るからな…。』

『グ…グレー?』

アルフレッドは初めて出会う俺の中の人格者に戸惑った
姿は変わらないから不思議がっていたがすぐに理解しニコッと笑っていた…
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