『唯一無二の友から恋人になりたくて…』エクシード×ディストピア

『急に危ないだろ…エクシードッ…………』

目を閉じながら護っていたから彼が無事なのを確認し安心したから目を開けるとそこにはエクシードが切羽詰まった表情をしていて…………

『エクシ…『アルフレッド!!』

名前を呼ぶ前にアルフレッドと呼ばれ戸惑う…
そうか彼もやっぱり我を…………。

『どうしたんだ?いつものお前じゃないじゃないか?
我の知っているエクシードは…』

『君が好きなんだ!!』

『…え?』

抱きしめながら彼の不安を取ってあげようとアルフレッドになり我は彼の頭を撫でてあげた
すると急に彼が放った言葉に驚いてしまった…………

『わ、我は…王で……お前の友だぞ?』

声が震えている…何故彼は我を………いやアルフレッドを好きと言ったのか…………いや、ジョーカーも確か光のアルフレッドに好意を抱いていた………もしかして……エクシードは昔から言わないだけで…我を………アルフレッドを…………
ずーっと考えていたらエクシードと目が合い思わず逸した
頭が混乱しているダメだエクシードは光のアルフレッドの
大切な…………

『うん、そうだよね…でも私はずっと君が好きだったんだ…行く宛のない私をロイパラに誘ってくれて側に側近として置いてくれて私にだけしか甘えてこない君がずっと…そして唯一無二の友と言って大切にしてくれるそんな性格の……………』

『や、止めてくれ…………違う………我は…………アルフレッドじゃな………いっ…………』

この姿はこの記憶はこの…感情は全て…………我のではない…………
胸が苦しいどうしたら楽になれる?
息が上手くできなくなって過呼吸になる
我の………我の知っているエクシードは…………

『アルフレッド!!』

『嫌ッ………だっ…………エクシードッ………』

『もうお願いだから私で苦しまないで!!
この先何があっても私は君から離れないし
君を今度は私が護るからっ!
アルフレッド…いいや、ディストピア!!
私と……………共に生きないか!!』

スッとエクシードがその言葉を発した瞬間にピアスが光り苦しみが消えた………
エクシードを抱きしめていた手が緩み意識が再び薄れる……

『…我も………幸せになって………良いんだな…………』

流れない涙を流せた気がした
哀しみではなく初めて嬉しさから流した…
力なく手を見えない光を探し伸ばす
いつもはここで掴めなかったんだ…………
ずっと探していたんだ…光を………
ギュッと起き上がったエクシードが我の手を握る

『あぁ!!良いさ!!君も、幸せになる権利はある!
約束するよ!君を幸せにする!愛してるよ…アルフレッド…いいや、ディストピア。』

キラキラと輝いた光(エクシード)を見て閉じていく瞼が限界まで涙で歪む愛しい人を見つめながら幸せな気持ちで閉じた。

あぁ………幸せだ…………やっと光を……エクシードを…………。
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