『唯一無二の友から恋人になりたくて…』エクシード×ディストピア

さて、前回我は酔ってしまいエクシードを抱きしめたまま寝てしまったんだが…

『すまない!思わず寝ぼけ眼とはいえ君を抱きしめながら寝てしまうとは…不甲斐ない…。』

今絶賛全力土下座中だ
本当に情けない…

『大丈夫だよ?ディストピアさん!私は何も怒ってもないから…』

エクシードは我の顔を見て優しく笑ってくれた
いつもはぐちゃぐちゃな気持ちになって嫌な思いをするのに
昨日からずっと周りが輝いて見えるんだ。

『そ、そうか…』

『うん、それに今日は屋台を休むからゆっくり二人で居れるよ!!』

どうやらエクシードの休日らしい
なら外に出て海を見に行こうか?とか我は呑気に考えていた。

『…そうだな。
うーん…休日か…何をしたら良いのだろうか?』

『そっか、君は王の頃のアルフレッドだから休んで何かをする事を知らないんだね?うーん…まずは何処に行きたい?』

ニコニコと笑うエクシードは正しく懐かしい想い出の中にある彼で一瞬彼を無くした時がフラッシュバックしたが瞬時何か光が刺し想い出が綺麗な想い出に変わった………
暖かい光だ。

『そうだな…じゃあ…海が良い。』

『海って…こんな近くにある海で良いのかい?』

『あぁ…』

優しく我が笑うとふんわりとした表情でエクシードは笑った
あぁ…彼が笑っていてくれている…良かった…
我はゆっくりと立ち一緒に海へと向かった。

外に出て海を見ると凄く綺麗だった
隣を見つめるとエクシードはキラキラと輝いた瞳をしながら足だけを海につけはしゃぎだした
我は近くの砂浜に座り彼をずっと見ていた。

『ディストピアさんもどうだい?
凄く楽しいよー』

綺麗な笑顔をしながら我にエクシードは伝えてきたが
正直…我が行っても…………というより………

『あ、暑い……………』

しまった…今は昼間だった………しかし彼が喜んで居るのなら我慢するしか…………
我は頑張ってふらふらしながらもエクシードの元へ向かった。

『…ディストピアさん?大丈夫かい?』

頭がボーッとしてきたそれに意識が……………

『えっ?ディストピアさん!?』

遠くでエクシードの焦る声を聞きながら我は瞼が閉じるのを感じた…………
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