『二人にしか分からない気持ち』ディストピア✕エクシード

エクシードSide

ディストピアさんが暫く常連客の方と仲良くお酒を交わしていて私は邪魔しちゃいけない気がして放置して店の片付けをしていた
片付けが終わり再びディストピアさんを見ると彼は酔い潰れていた
やっぱり君もアルフレッドなんだね?壁にもたれながら幸せそうに笑っていて…
良かった、彼があの時の…アルフレッドが笑っていて…。
そして暫く話していたらいつの間にか聞こえていた声が聞こえなくなって彼を再び見ると…

『爆睡してる?』

かろうじてプラッチックのコップだけ握りしめてすやすやと眠りだした…
やっぱり疲れていたんだなと思い椅子と机を片付け周りをキレイにして奥の部屋から布団を出して
ディストピアさんを起こさないように寝かしてあげた…。

『っんッ……』 

一瞬起きたかと思ったがすぐにまた寝息を立ててディストピアさんは寝始めた…。

『コレで起きないって余程疲れていたんだな…………』

彼はずっと王の頃のアルフレッドだから生まれた時から大変だったのだろうと思うとお酒を飲んでじゃないと眠れないのもアルフレッドに似ているな…と感じた。

『…エクシード……………』

『何だい?アルフレッ…………わわっ!』

心配で側に居たけど彼が落ち着いたかな?と思い離れようとした瞬間寂しそうに呟いた声がしたから応えようとして近づいたらギュッと抱きしめられるように引き寄せられて身動きが取れなくなった…。

『アハハ…コレでは僕…離れられ…………』

『ッ…側に…側に居てくれ…………もう………』

あぁ…また夢の中で私を…エクシードを止めているんだね…
大丈夫、もう離れないよ。
私は姿をメサイアニックに変え彼の体に私の光を入れた
大丈夫…もう大丈夫だから…

『良かった………もう………失わないんだな…………』

何度も何度も確認するように彼が呟く
何度でも伝えるよ!私は二度君の前から消えない!
光を吸収した後の彼は幸せそうな表情をして寝ていた。

『って朝までこの状態かい?え〜!大変だなぁ………』

後にディストピアさんが起きて正座謝りされたのは言うまでもない。


End
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