『悪に染まった英雄と光の王』ジョーカー&アルフレッド

私の名はブラスタージョーカー
悪を司り裏切りを象徴する者
前回ディストピアが何故かエクシードに会い憎しみが倍増しかけたけど間一髪で私の元に帰ってきてくれて良かった…
今日は私が代わりにそのロイパラに行ってみようと思う。

『光のアルフレッドに会いませんように…』

彼に会えばきっと私は私ではなくなる
ディストピアがエクシードに会い彼ではなくなったように
複雑な気持ちを抱えながら私は…

『この間はギリ、ディストピアとエクシードが話していたから探せて居たけど…なんだい?この部屋の間取りは…』

1番下に立ち下から見上げる
まるで大きなお城で中に入れば迷いそうな建物だった。

『特に会いたい人が居るわけではないから大じょ…』

ハッ!!となり周りを見渡すと軍服の私を見て怪しむ兵たちが見えた…
あぁ…私は今エクシードに見えているんだね?
ため息をつき指でパチンっ!!と弾くと私の服は貴族が着るような服へと変わった。

『特別訓練用に作ってもらった軍服は素晴らしいなぁー
さぁ!今日も仕事をしないとなー』

あくまでエクシードを演じながら城の中へ入る
あ~ぁ…私は何故に今この時エクシードを演じたのだろう
もー馬鹿だなぁ……………
下を向き歩いていると曲がり角で勢いよく誰かにぶつかり尻餅をついてしまった!!

『痛っ………全く!!気を付けたまえ!!』

『すまないな…ちょっと考え事を…………??エクシード⁉』

『えっ?アルフレッド?全く…君は相変わらず…………
って何故ここにいるんだい?』

うっわぁ…今1番会いたくない人物に会った………
もうヤダ………
私が目を閉じニコニコしたまま横を向いているとアルフレッドがボソッと呟いた。

『…闇?グレード3?それに少しグレーの闇を感じる…
お前は誰だ?』

ビクッと私は驚いたがニコニコしたままアルフレッドに対してエクシードのフリをした。

『闇?なんの事?私はエクシードだよ?君が知るエクシード…』

『…この間エクシードが言っていたな、アルフレッドに似たユニットが居たとその時に…自分に似た…………むぐっ!』

私はアルフレッドの口を手で塞ぎ焦りだす目を開けてまっすぐとアルフレッドを見つめた。

『君は知らなくていいんだ…何も知らなくていい…。』
1/6ページ
スキ