『夢見心地の良い日に……………』

−−−アルフレッドside

『ッ…グレー……ハッ!!!あれ?グレーが居ない?』

いつの間にか寝ていたのか小生は起きた時にはグレーが居なかった
何をしていたのかうーんと悩むがとある断片的な記憶を辿ると頭を殴られたかのように痛みが走り…………思い出せない。

『何だかとても良い夢を見ていたような………』

でも、哀しい記憶……思い出せない………

『…胸が苦しい。』

ギューッと胸が苦しいのに気付いた
グレーを思うと何故か胸が苦しい…
理由が分からないままずっと小生は悩むことになる
コンコンッとドアがノックされ声がした。

『アルフレッド?入るよ?』

『ああ、大丈夫だぞ?エクシードか?』

声の主は小生の承諾を得ると部屋の中に入り近くにある椅子に座った。

『うん。グレーさんから言伝(ことづて)を頼まれてね、アルフレッドに伝えてくれと…』

『言伝?』

『うん、"用が出来たから帰る"って…』

そう伝えてきたエクシードは何処か怖がっていた表情をしながらいた
何故そんな表情をしていたのか小生には分からなかった。

『そうか、また夜に来るんだな?』

『……………。』
(あの時のグレーさんの口調と一人称…そして私に対する態度はきっと違う誰かと間違えて……………一体誰と???)


胸のモヤモヤはまだ消えては無いがグレーが夜来ると知り
またドキドキが止まらなくなるが嫌いではない感情に
小生はエクシードが感じる違和感など知らなかったのであった。

−−−end
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