『いつもの時間に……………』

『…アルフレッド。』

『んー?どうし…………グレー………?』

『今日は色々と疲れた……………休ませてくれ…………』

半分酔いが冷めてきたアルフレッドを見つめながら俺はアルフレッドの隣に寝転び手を握った。

『…ッ…………今だけ…今だけで良いから……手…繋いでいて……お前の温もりで………ア…アルフレッド?』

『大丈夫だ…大丈夫だからな…小生がいる…
グレーは良く頑張っているな!!偉いぞ!!』

自然と涙が溢れて心が温かくなった………
あぁ…コレが光の暖かさか………。

『あり…が…とう…俺……アルフレッドが…………ーーーッ…』

声に出せない言葉を呟きながら薄れゆく意識の中アルフレッドの温もりを俺は感じながら眠りについた。


−−−−アルフレッドside

酔いが冷めた時にはグレーが涙を流して目を閉じ小生に何かを伝えて寝てしまった…

『"好きだ…"?』

何故小生にそんな事を伝えてきたのだろうか?
頭がガンガンとする中ずっと考えていた。

『誰か想い人が居るんだな?グレーは良い人だからきっとその想い人もお前を好きで居てくれているぞ!!』

隣でスヤスヤと眠るグレーの頭を撫でながらギューッと小生は身体を抱きしめてあげた。

『愛している、お前だけを……………』

低い声で耳元で囁かれてビクッと身体が跳ね上がった
夢の中で想い人と会話しているのか?
なら離れた方が…………

『グ…グレー?小生はお前の想い人じゃ……ひやっ!』

『俺もお前しか見ていない…あぁ…好きだ…愛している…』

左の大きな手で目を隠され右の大きな腕で両腕を拘束するように抱きしめられながら近距離で耳元で囁かれた…
ま、前…見えなくて…………グレーの声が………………

『お前しか俺を満たせないんだ…』

『ッ…グ…グレーッ…………』

『あぁ…いつかむちゃくちゃにして俺だけしか考えれない身体や心にしてやる…………』

グレーの囁きを止めようとした瞬間暗示をかけるように囁かれて先程より背中にゾクゾクッと何かが走ったような刺激が小生を襲った。

『ッッッッッッー!!!!!!』

ドキドキして…まだグレーの囁きが頭の中で残る中グレーの左手が離れ周りの明るさに目がショボショボしている…

(う、上手く目が…開けられない……………)

ゾクゾクする背中、今だに残る囁きを小生は今から朝まで我慢する事になる

(グレーはそんな気じゃないのに…ッ…小生の…馬鹿ッ!!)

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