『私とアナタの大切なモノ』 ガストブラスター&バスカーク

数時間経ちバスカークはいつも通りになり俺は手土産で持ってきた手作りのトンカツ丼を渡した。

『ガストブラスターさん…コレは………』

『腹減っているかと思ってだな、作ってきた。』

『ガストブラスターさんの手作りの………!!!!』

パァッといつもかけてるサングラスじみた眼鏡越しでも分かる表情が見えた…
すげぇ、喜んでいる…………。

『早速食べます!いただきます!!……………んー!んふふふっ!!』

机に向かいちゃんといただきますをしてからバスカークは丁寧だが勢いよく食べ始めた…
そんなに嬉しかったのか?
実は俺達は基本的食べる事や寝る事をしなくて良いためこんな人間じみた真似事をして生きている…

『あーもう食べ終えてしまいました…
グレドーラさんの所で出されるトンカツ丼よりずっとか美味しかったです!!
ガストブラスターさんのお気持ちが詰まった手作りですから…ふふっ!!』

『気持ち悪いな…そんなに褒めても何も……………』

『ガストブラスターさん?』

『コレをやる、その鬱陶しい髪を結べ…』

俺はバスカークに濃い青と紫の半分半分に柄が付いている髪ゴムを渡した。

『ガストブラスター…さんからの…大切にしますね!』

『すぐに宝箱に入れるな!結べって言っただろう!』

バスカークは凄く喜んだ後、綺麗な器を出してその中に髪ゴムを入れた…
いや、結んで欲しいから渡したんだが?!

『勿体なくて…大切にしたいんで…ってガストブラスターさん?!』

『ほら…結んでやったんだから次はちゃんと使え。』

頑なにバスカークが大切にしたがるから勢いで結んでやった
ブチッと切れないな…よし!

『アハハ…もう、使うしか無くなったじゃないですか…ガストブラスターさん。』

苦笑しながら嬉しそうにしているバスカークを見て俺は口元が笑っている事に気付かず笑っていた。

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