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問題児と苦労人と泣き虫

「…胃が…痛い……」

激しい胃の痛みに耐えながら訓練場に向かうヤイバ。

こんなにもストレスを与えられているがサラムのことを嫌いにはなれない。
これもサラムの持つ不思議な才能の一つなのだろうか…

痛みで朦朧(もうろう)とする中、サラムの不思議さを思うヤイバ。

「ヤーイバ!今日は一段と元気そうだな!」

「…お前の目は飾り物なのか?」

いつも通りふらりと現れるサラム。
ヤイバはそんなサラムを睨む。

「まあまあ、そんなに怒るなよー。部屋まで一緒に戻ろうぜ」

「戻らない。訓練するぞ」

「相変わらず熱心だな~。そんなフラフラな状態で訓練するのか?休むのも大事だぜ~」

「お前は休んでしかいないがな」

「まあまあ。特別に俺様の肩を貸してやるからさ」

ヤイバの有無を聞かずに部屋に誘導するサラム。
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