猫じゃらし
ーウタオル地区アジトー
「よお、泣き虫。…っておい、逃げるな」
「いだ!何すんの~!!」
逃げようとするレイの足をはらうサラムに豪快に顔面からこけるレイ。
今日もいつも通りに怒る。
「よし、今日も元気だな」
「元気じゃないよ!怒ってるの~!!毎回実験で疲れている時にイジメてこないでよ」
「意味の無い実験後に俺様に会えて嬉しいだろ?」
「意味あるもん~!サラムの馬鹿ー!!」
「そんなに怒んなって。ほれ、これを見な!」
そう言い、猫じゃらしを掲げるサラム。
レイは何それと頭に?マークを浮かばせている。
「これを使ってヤイバと遊ぶぞ」
「…それでどうやって遊ぶの?」
「こうやって揺らしてやるとヤイバの狩猟本能が刺激されて戯れてくる訳よ」
「え?何それ…可愛すぎる!」
得意げに猫じゃらしを揺らすサラムに目をキラキラさせるレイ。
「お前ら…こんな所で何しているんだ」
呆れた目で二人を見るヤイバ。
「おっ!噂をすればヤイバがやって来たぜ」
「ヤイバー!」
「…何だ。」
嫌な予感がすると言う目で二人を見るヤイバ。
「訓練終わりのご褒美だ。ほれほれ♪」
「ほれほれ♪」
「………。」
楽しそうに猫じゃらしをヤイバの前で揺らすサラムに掛け声を合わせるレイ。
ヤイバは目の前の猫じゃらしをじっと見つめる。
「ほれほれ~♪恥ずかしがらずに戯れて良いんだぜ、可愛い俺様のヤイっばほぁ!」
「お前はこんなくだらないことするために訓練をサボっていたのか?」
「えー!サラムまた訓練サボってたの?!」
ヤイバのアッパーを喰らい頭から天井にめり込むサラム。
日頃の恨みをぶつけるかのように、ぶら下がっているサラムの脚をポコポコ叩くレイ。
「俺様はか弱い人間なんだぜ?化け物たちと同じ訓練なんてできる訳ないだろ~」
「大丈夫だ。死ぬ前に俺が助けてやる」
「そうだよーサラムはヤイバが助けてくれるし、フズのくれる再生薬で体も再生できるから何の問題もないよ」
「こんわ!お前らマジでサイコパスだぜ!俺様の細胞いくらあっても足りない!!
…まあ、とりあえず下ろしてくれよ」
ヤイバは怠そうに脚を引っ張って天井から引っこ抜く。
「あーあー猫じゃらしで戯れているヤイバ見てみたかったなー」
「訓練サボって遊んでるサラムが悪いよ!またヤイバが上の人に怒られちゃうよ」
「何だよ。お前ノリノリだったのに俺様を裏切るのか!」
「ぎゃあ!くすぐったい!!助けてヤイバ!」
猫じゃらしでレイの首をくすぐるサラム。
急いでヤイバの後ろに避難するレイ。
ヤイバはため息を吐き、猫じゃらしをひきちぎる。
「あらー…可哀想な姿になっちまって…」
「…そういえばツノヤがお前と訓練したいと言っていたな」
「………。
…きっとそれは空耳だぜ?」
ツノヤというワードを聞いて顔が青ざめるサラム。
そんなサラムを横目に通信機を取り出すヤイバ。
「ツノヤはまずい!アイツのは訓練じゃなくてマジの殺し合いだぞ!生きて帰ってきた奴はいないで有名だぜ!!俺様が死んでも良いっていうのかヤイバ!!」
ヤイバの両腕を掴んで全力で阻止するサラム。
「お前は強い。死にはしない」
「おいおい。俺様か弱いんだからあんな戦闘狂に敵う訳ないだろ!戦闘狂をナメてんじゃないぜ!!」
「そうか…ここの訓練が生温いからお前は真面目にしないのかと思った」
「ゴメンって!そんなにも猫じゃらし嫌だったんだな!許してくれよ!ほんの出来心だって!!」
「…ヤイバに猫じゃらしは駄目…っと」
サラムはヤイバの機嫌を直すためにしばらく真面目に訓練を受けたとさ…。
fin...
「よお、泣き虫。…っておい、逃げるな」
「いだ!何すんの~!!」
逃げようとするレイの足をはらうサラムに豪快に顔面からこけるレイ。
今日もいつも通りに怒る。
「よし、今日も元気だな」
「元気じゃないよ!怒ってるの~!!毎回実験で疲れている時にイジメてこないでよ」
「意味の無い実験後に俺様に会えて嬉しいだろ?」
「意味あるもん~!サラムの馬鹿ー!!」
「そんなに怒んなって。ほれ、これを見な!」
そう言い、猫じゃらしを掲げるサラム。
レイは何それと頭に?マークを浮かばせている。
「これを使ってヤイバと遊ぶぞ」
「…それでどうやって遊ぶの?」
「こうやって揺らしてやるとヤイバの狩猟本能が刺激されて戯れてくる訳よ」
「え?何それ…可愛すぎる!」
得意げに猫じゃらしを揺らすサラムに目をキラキラさせるレイ。
「お前ら…こんな所で何しているんだ」
呆れた目で二人を見るヤイバ。
「おっ!噂をすればヤイバがやって来たぜ」
「ヤイバー!」
「…何だ。」
嫌な予感がすると言う目で二人を見るヤイバ。
「訓練終わりのご褒美だ。ほれほれ♪」
「ほれほれ♪」
「………。」
楽しそうに猫じゃらしをヤイバの前で揺らすサラムに掛け声を合わせるレイ。
ヤイバは目の前の猫じゃらしをじっと見つめる。
「ほれほれ~♪恥ずかしがらずに戯れて良いんだぜ、可愛い俺様のヤイっばほぁ!」
「お前はこんなくだらないことするために訓練をサボっていたのか?」
「えー!サラムまた訓練サボってたの?!」
ヤイバのアッパーを喰らい頭から天井にめり込むサラム。
日頃の恨みをぶつけるかのように、ぶら下がっているサラムの脚をポコポコ叩くレイ。
「俺様はか弱い人間なんだぜ?化け物たちと同じ訓練なんてできる訳ないだろ~」
「大丈夫だ。死ぬ前に俺が助けてやる」
「そうだよーサラムはヤイバが助けてくれるし、フズのくれる再生薬で体も再生できるから何の問題もないよ」
「こんわ!お前らマジでサイコパスだぜ!俺様の細胞いくらあっても足りない!!
…まあ、とりあえず下ろしてくれよ」
ヤイバは怠そうに脚を引っ張って天井から引っこ抜く。
「あーあー猫じゃらしで戯れているヤイバ見てみたかったなー」
「訓練サボって遊んでるサラムが悪いよ!またヤイバが上の人に怒られちゃうよ」
「何だよ。お前ノリノリだったのに俺様を裏切るのか!」
「ぎゃあ!くすぐったい!!助けてヤイバ!」
猫じゃらしでレイの首をくすぐるサラム。
急いでヤイバの後ろに避難するレイ。
ヤイバはため息を吐き、猫じゃらしをひきちぎる。
「あらー…可哀想な姿になっちまって…」
「…そういえばツノヤがお前と訓練したいと言っていたな」
「………。
…きっとそれは空耳だぜ?」
ツノヤというワードを聞いて顔が青ざめるサラム。
そんなサラムを横目に通信機を取り出すヤイバ。
「ツノヤはまずい!アイツのは訓練じゃなくてマジの殺し合いだぞ!生きて帰ってきた奴はいないで有名だぜ!!俺様が死んでも良いっていうのかヤイバ!!」
ヤイバの両腕を掴んで全力で阻止するサラム。
「お前は強い。死にはしない」
「おいおい。俺様か弱いんだからあんな戦闘狂に敵う訳ないだろ!戦闘狂をナメてんじゃないぜ!!」
「そうか…ここの訓練が生温いからお前は真面目にしないのかと思った」
「ゴメンって!そんなにも猫じゃらし嫌だったんだな!許してくれよ!ほんの出来心だって!!」
「…ヤイバに猫じゃらしは駄目…っと」
サラムはヤイバの機嫌を直すためにしばらく真面目に訓練を受けたとさ…。
fin...