紅い眼と蒼い眼
「ひっ!…ば、化け物が帰ってきた!!!」
「………。」
ダータウンに着くと村の皆はおれに気づき物陰に隠れる。
こうなるのは分かっていたってんだ…おれなんかが戻ってきていい場所じゃないんだ…
「あははは!相変わらず魔の民は臆病だな」
何故か笑いだすファボという奴。
ジュラアという奴も楽しそうに笑う。
「…何がおかしい」
「ほら、よく見てみろ…」
怯えながらも何か言いたげにおれの方を見る村の皆。
「ダ、ダクロ様…お、おま、お待ちしていましたよ」
「え?」
「ダ、ダーシャ様から…あ、あ、あ貴方への贈り物です…」
そう言い村のヒトは長が使っていた大鎌を渡した。
大鎌を受け取ると長の声が頭の中に響いた。
―ダクロ…この大鎌を受け取る日が来たのだな…―
長…!!!
―本当は皆お前のこと強くて優しい子だと気づいていたんだ…ただお前の強大な力が怖かっただけなんだ―
―許してやってくれ…お前が力のコントロールができるということを見せてあげるんだ―
力のコントロール…
―私はお前を誇りに思う。私の愛する息子…ダクロ―
―これからもずっと愛している―
あの頃の思い出。
長の温もりと愛情を感じる。
「長っ…」
「…あのような形になりましたが、ダーシャ様はダクロ様が自分の跡を継ぐのだとお決めになっていました。これからは貴方が…」
「それはできないってんだ」
「へええ?!な、な、何でですか?!」
驚愕する村の皆。
「おれはまだ力のコントロールができないってんだ。また皆を傷つけてしまうかもしれない…」
「そ、そんな…では一体誰が次の長に……」
「にしし!その心配はいらないぞ」
落ち込む村の皆に笑いかけるファボという奴。
そしてジュラアという奴と共におれの両側に立ち、肩に腕を置く。
「………。」
ダータウンに着くと村の皆はおれに気づき物陰に隠れる。
こうなるのは分かっていたってんだ…おれなんかが戻ってきていい場所じゃないんだ…
「あははは!相変わらず魔の民は臆病だな」
何故か笑いだすファボという奴。
ジュラアという奴も楽しそうに笑う。
「…何がおかしい」
「ほら、よく見てみろ…」
怯えながらも何か言いたげにおれの方を見る村の皆。
「ダ、ダクロ様…お、おま、お待ちしていましたよ」
「え?」
「ダ、ダーシャ様から…あ、あ、あ貴方への贈り物です…」
そう言い村のヒトは長が使っていた大鎌を渡した。
大鎌を受け取ると長の声が頭の中に響いた。
―ダクロ…この大鎌を受け取る日が来たのだな…―
長…!!!
―本当は皆お前のこと強くて優しい子だと気づいていたんだ…ただお前の強大な力が怖かっただけなんだ―
―許してやってくれ…お前が力のコントロールができるということを見せてあげるんだ―
力のコントロール…
―私はお前を誇りに思う。私の愛する息子…ダクロ―
―これからもずっと愛している―
あの頃の思い出。
長の温もりと愛情を感じる。
「長っ…」
「…あのような形になりましたが、ダーシャ様はダクロ様が自分の跡を継ぐのだとお決めになっていました。これからは貴方が…」
「それはできないってんだ」
「へええ?!な、な、何でですか?!」
驚愕する村の皆。
「おれはまだ力のコントロールができないってんだ。また皆を傷つけてしまうかもしれない…」
「そ、そんな…では一体誰が次の長に……」
「にしし!その心配はいらないぞ」
落ち込む村の皆に笑いかけるファボという奴。
そしてジュラアという奴と共におれの両側に立ち、肩に腕を置く。