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紅い眼と蒼い眼

「なあ!ダクロ!話そう!」

「!!

……まだいたのか…」

またもや突然現れたファボという奴。
もう一人の方もいるようだ。

「何で逃げるんだ?」

「しつこいってんだ!」

「なん」

「貴様は少し黙っていろ。話が進まん。


俺はジュラアだ。単刀直入に言う。村人が貴様の帰りを待っているぞ。」

淡々と話すジュラアという奴。

村人がおれを待っている…?
そんなはずない。
おれは長を殺して村の皆も殺したんだぞ。

「貴様は無知の様だな。このタイルター界では、長を討った者が次の長になるという代々引き継がれている掟がある。」

「…嫌だっ」

「よし。そうと決まれば村に向かうぞ!」

話聞かずにまた腕を掴むファボという奴。

「!!
触るな!!!」

またあの日の記憶が頭によぎる。
長の優しい温もりと微笑み…。

長との思い出が蘇る。

「お前らにおれの何が分かる!放っといてくれってんだ!!」

感情が爆発し、暴走した闇の力で攻撃をする。

バチチチィ!

「!!」

「そうだな…分かることと言えば…

お前とオイラは同じ化け物だということぐらいだな」

激しい電流が巻き起こり、闇の力が消し飛ばされる。
そして優しく抱きしめられた。

闇の力の暴走は落ち着き、ファボという奴は離れる。

「あ。ジュラアも色んな意味で化け物だな。にしし」

「どういう意味だ。この馬鹿が」

再び楽しそうに笑うファボという奴。
ジュラアという奴の声色も楽しそうだ。

「…とりあえず村に行くぞ!」

「………。」

複雑な思いを胸におれは二人とダータウンに向かった。
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