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猛暑の原因

―ダータウン周辺の砂漠地帯―

「果たして俺にこの戦いを止めることができんだろうか…てか近寄れねぇよこれ」

長達の壮絶な戦いを目の当たりにしたデイタはポツリと呟く。

「主が一人で止めに行っても凍結するか斬り刻まれるかだろうな~」

「!」

突然現れたファボは呑気に欠伸をしながら言う。
デイタはまたアンタか…という目でファボを見る。

「…何しに来たんだ?」

「何しにって…困っているデイタを助けにきたのだ。


あやつらも暑い中よくやるもんだ」

「………。」

満面の笑顔でデイタに親指を立てるファボ。

…裏があるな。
助けてやったんだから一緒に酒を飲めとか言うんだろどうせ

ファボのパターンが大体読めるようになってきたデイタはため息をつく。
その様子をファボは不思議そうに見る。

「おーい。主ら喧嘩をやめぬっぐふぁ!」

そして喧嘩を止めに行ったファボはジュラアの出した氷柱に串刺しにされる。
普通のヒトが喰らったら即死レベルの攻撃を受けても平然な顔をしている。
デイタは次元の違いを改めて感じた。

「もうっ…痛いではないか!ジュラアの馬鹿!主等が仲が良いのは十分に伝わったからもう止めぬか」

「…あ?貴様いたのか?」

「あ…ファボ。大丈夫?」

ジュラアとダクロはファボの存在にやっと気づいて喧嘩を止める。
それ程に喧嘩に夢中になっていたのだろう。

俺いなくても良かったんじゃねぇのか…?

そして一人取り残されているデイタは心の中で呟く。
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