第3章 幾つもの思い
「…き、貴様は…!!あの時の忌々しい化け物…!!」
ヤイバは少女が反応するよりも早く少女の首を掴んでいた。
抵抗できない少女はヤイバを睨んでいた。
「…お前は…何してんだ?」
「ひっ…ヤ、ヤイバ…」
そしてヤイバの低く冷たい声に少女は元の姿に戻った。
どんな表情をしていたかは少女にしか見えていない。
「あーあ…せっかくデイタが強くなるチャンスだったのにな」
「貴様…!あのまま戦っていたらデイタはただじゃ済まなかった」
「だろうな。まあ、無事だったんだしそんなカリカリすんなよー。」
「貴様!!」
「カヌヤ。俺は大丈夫だぜ!悪いけどあの子の傷を治してやってくれないか?」
「デイタ…貴様はお人好しにも程があるぞ。なぜ敵の治療を…!」
「放っとけないんだ。頼んだぜ、カヌヤ」
怒るカヌヤに困ったように笑う。
カヌヤはため息を吐き、少女の元へ行く。
「…ご、ごめん…私…
痛っ…痛い?!めちゃくちゃ痛い!!」
黙っているヤイバに怯えながら謝る少女。
しかし、痛みに悶えてそれどころではないようだ。
「…胸に穴空いてるからな。痛いに決まってるだろう」
「っひ…あ、あなた誰…?」
カヌヤに怯えながらヤイバの後ろに隠れる少女。
「貴様の傷を治しにきたんだ…横になれ」
「何で…?私ラグースの一員なのに…」
「知らんわ」
「え…?ええ?知らないって…?」
「つべこべ言わずに横にならんか!!痛いんだろうが!!!」
「ひぃ!ごめんなさい!!とっても痛いんです!!!」
カヌヤの気迫に怯えまくりな少女は泣きながら横になっていた。
「ヤイバ…ごめんね…私ヤイバの足引っ張ってばかり…」
「全くだ。お前は頑張り過ぎなんだ…今はゆっくりと休め」
「…うん」
屈んで少女の頭をポンポンと叩くヤイバ。
少女はヤイバの表情を見て嬉しそうに笑い、目を瞑る。
カヌヤは治療しながらポカンとした表情でヤイバを見ていた。
ヤイバは少女が反応するよりも早く少女の首を掴んでいた。
抵抗できない少女はヤイバを睨んでいた。
「…お前は…何してんだ?」
「ひっ…ヤ、ヤイバ…」
そしてヤイバの低く冷たい声に少女は元の姿に戻った。
どんな表情をしていたかは少女にしか見えていない。
「あーあ…せっかくデイタが強くなるチャンスだったのにな」
「貴様…!あのまま戦っていたらデイタはただじゃ済まなかった」
「だろうな。まあ、無事だったんだしそんなカリカリすんなよー。」
「貴様!!」
「カヌヤ。俺は大丈夫だぜ!悪いけどあの子の傷を治してやってくれないか?」
「デイタ…貴様はお人好しにも程があるぞ。なぜ敵の治療を…!」
「放っとけないんだ。頼んだぜ、カヌヤ」
怒るカヌヤに困ったように笑う。
カヌヤはため息を吐き、少女の元へ行く。
「…ご、ごめん…私…
痛っ…痛い?!めちゃくちゃ痛い!!」
黙っているヤイバに怯えながら謝る少女。
しかし、痛みに悶えてそれどころではないようだ。
「…胸に穴空いてるからな。痛いに決まってるだろう」
「っひ…あ、あなた誰…?」
カヌヤに怯えながらヤイバの後ろに隠れる少女。
「貴様の傷を治しにきたんだ…横になれ」
「何で…?私ラグースの一員なのに…」
「知らんわ」
「え…?ええ?知らないって…?」
「つべこべ言わずに横にならんか!!痛いんだろうが!!!」
「ひぃ!ごめんなさい!!とっても痛いんです!!!」
カヌヤの気迫に怯えまくりな少女は泣きながら横になっていた。
「ヤイバ…ごめんね…私ヤイバの足引っ張ってばかり…」
「全くだ。お前は頑張り過ぎなんだ…今はゆっくりと休め」
「…うん」
屈んで少女の頭をポンポンと叩くヤイバ。
少女はヤイバの表情を見て嬉しそうに笑い、目を瞑る。
カヌヤは治療しながらポカンとした表情でヤイバを見ていた。
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