第3章 幾つもの思い
「お、お前は…」
「どういうつもりだ。サラム」
「よお、ヤイバ。俺様の愛しのスイートハニー」
満面の笑顔のサラム。
茶髪の男…ヤイバはそんなサラムを真顔で見ている。
「退けろ」
「あぁ、良いぜ…お前が誰も殺さないって言うんならよ」
圧のある低い声で言うヤイバに変わらず陽気な声で応えるサラム。
「良いんだな?」
クロウを外して地面に置くヤイバ。
サラムはため息を吐き、俺たちの方へ視線を向ける。
「…あれどういう意味か分かるか?」
「…戦わないってことじゃねぇのか…?」
「残念。あれはな…お前は武器では相手してやらないっていう意味だ」
「どういうことだ…?」
「ヤイバは頑固な分からずやってことだ」
「?」
早口で俺に耳打ちをして、何かを覚悟して武器を構えるサラム。
ザシュッ
「?!」
「…っ……」
鋭い爪が俺の首元めがけてふってきたがサラムによって防がれた。
ヤイバの手を離さず握っている。
「お前…何、してんだ…」
「俺は本気だぜ。お前と泣き虫とのんびり暮らせる世界にするにはデイタたちの力が必要だ…っぐぅ」
「………。
くだらねぇ戯言を言いやがって…」
サラムを気絶させて茂みに放り投げるヤイバ。
そして俺たちと向かい合う。
先程とは比べ物にならない程の強い殺気を放っている。
「…俺はお前と戦わないぜ、ヤイバ」
「「え?!」」
ヤイバの威圧に固まっていたラッスターとツルギは間抜けな声を出す。
カヌヤも唖然としている。
「…貴様…何を…」
「俺は大丈夫だぜ。…サラムの治療をしてやってくれ」
「お人好しめ…」
そう言いつつも茂みから引っ張り出してサラムの手を治療するカヌヤ。
「…勘違いするな。俺はお前を狩りにきてんだ」
「っぐ…」
一瞬で間合いを詰めてデイタの首を掴んで地面に叩きつける。
ーーデイタ!このままでは死んでしまいます…!!ーー
アンタが出てくるってことは相当ヤバいんだろうな…
ーー何を呑気なこと言っているんですか…!ーー
ーーもしかして彼の心を救おうとしているのですか?彼の心は鉄壁で守られています…今の貴方では厳しい…いや、無理です!!ーー
…随分とはっきりと言ってくるじゃねぇか…
やってみないと分からな…
「…テメェ…何者だ…?誰と話してやがる…?」
「え?…お前にもこの声聞こえてんのか?」
ーー?!!ーー
ーーそ、そんな…まさか…あ、貴方も…ーー
「気色悪ぃな…匂いも3つする…」
ーー!!!ーー
「匂いが3つ…?」
ーーデイタ!気にしては駄目です!!急用ができたので失礼します!!ーー
「おいおいおい。アンタがいねぇと癒しの力が使え…うぅっ…」
「他力に頼るしか戦えねぇのか」
ヤイバの爪が俺の首にめり込んでいく。
「アニキから離れろ!!ラッキー頭突き☆
…のわ?!」
「あらら…外れたね」
「分からねぇな…ツノヤはなんでこんな雑魚共に負けたんだ…」
ラッスターとツルギの攻撃を簡単に避けるヤイバ。
そしてどこか悔しそうに呟いている。
「どういうつもりだ。サラム」
「よお、ヤイバ。俺様の愛しのスイートハニー」
満面の笑顔のサラム。
茶髪の男…ヤイバはそんなサラムを真顔で見ている。
「退けろ」
「あぁ、良いぜ…お前が誰も殺さないって言うんならよ」
圧のある低い声で言うヤイバに変わらず陽気な声で応えるサラム。
「良いんだな?」
クロウを外して地面に置くヤイバ。
サラムはため息を吐き、俺たちの方へ視線を向ける。
「…あれどういう意味か分かるか?」
「…戦わないってことじゃねぇのか…?」
「残念。あれはな…お前は武器では相手してやらないっていう意味だ」
「どういうことだ…?」
「ヤイバは頑固な分からずやってことだ」
「?」
早口で俺に耳打ちをして、何かを覚悟して武器を構えるサラム。
ザシュッ
「?!」
「…っ……」
鋭い爪が俺の首元めがけてふってきたがサラムによって防がれた。
ヤイバの手を離さず握っている。
「お前…何、してんだ…」
「俺は本気だぜ。お前と泣き虫とのんびり暮らせる世界にするにはデイタたちの力が必要だ…っぐぅ」
「………。
くだらねぇ戯言を言いやがって…」
サラムを気絶させて茂みに放り投げるヤイバ。
そして俺たちと向かい合う。
先程とは比べ物にならない程の強い殺気を放っている。
「…俺はお前と戦わないぜ、ヤイバ」
「「え?!」」
ヤイバの威圧に固まっていたラッスターとツルギは間抜けな声を出す。
カヌヤも唖然としている。
「…貴様…何を…」
「俺は大丈夫だぜ。…サラムの治療をしてやってくれ」
「お人好しめ…」
そう言いつつも茂みから引っ張り出してサラムの手を治療するカヌヤ。
「…勘違いするな。俺はお前を狩りにきてんだ」
「っぐ…」
一瞬で間合いを詰めてデイタの首を掴んで地面に叩きつける。
ーーデイタ!このままでは死んでしまいます…!!ーー
アンタが出てくるってことは相当ヤバいんだろうな…
ーー何を呑気なこと言っているんですか…!ーー
ーーもしかして彼の心を救おうとしているのですか?彼の心は鉄壁で守られています…今の貴方では厳しい…いや、無理です!!ーー
…随分とはっきりと言ってくるじゃねぇか…
やってみないと分からな…
「…テメェ…何者だ…?誰と話してやがる…?」
「え?…お前にもこの声聞こえてんのか?」
ーー?!!ーー
ーーそ、そんな…まさか…あ、貴方も…ーー
「気色悪ぃな…匂いも3つする…」
ーー!!!ーー
「匂いが3つ…?」
ーーデイタ!気にしては駄目です!!急用ができたので失礼します!!ーー
「おいおいおい。アンタがいねぇと癒しの力が使え…うぅっ…」
「他力に頼るしか戦えねぇのか」
ヤイバの爪が俺の首にめり込んでいく。
「アニキから離れろ!!ラッキー頭突き☆
…のわ?!」
「あらら…外れたね」
「分からねぇな…ツノヤはなんでこんな雑魚共に負けたんだ…」
ラッスターとツルギの攻撃を簡単に避けるヤイバ。
そしてどこか悔しそうに呟いている。