第3章 幾つもの思い
「なあ、ラグース潰すってのは本気か?」
「あぁ…罪のないヒトたちが傷つかなくて良い…誰もが笑い合えるような幸せな世界にするんだ」
俺の返答を聞いてゆっくりと目を閉じて黙るサラム。
「俺様の目に狂いは無かったようだ」
心底嬉しそうに笑うサラムに俺たちは戸惑う。
「俺様もそんな世界で生きてみたいんだ…こんなくだらない世界は壊さないとな。
…俺様にお前たちの力見せてくれよ。本当に世界を変えることができるのか見てみたいんだ」
「あぁ。受けて立つぜ!」
そして細剣を俺たちに向ける。
俺たちも応えるように戦闘態勢に入る。
「…な、何でだ…!」
「攻撃が一回も当たらないですぜい…!!」
「…無駄のない完璧な回避能力だな」
「見た目チャラいのにね」
あれから俺たちはサラムに攻撃を仕掛けるが一回も当たらずにいる。
カヌヤとツルギは加勢せずに観察している。
「わわわわ!!目が回るぅぅ!!」
「相手にならない上にラッスター君遊ばれてるね」
「…戦闘狂倒したってのは本当か…?これはマズイぜ」
ラッスターを回しながらサラムも何か焦っているようにぼやいている。
「…アンタ強いんだな!一回も攻撃が当たらないぜ」
「俺様か弱いから避けるのは上手いだけだ。
…笑い事じゃないぜ、デイタ」
楽しそうに笑う俺にため息をつくサラム。
「お前が敵意のない奴には力を発揮できないのはよく分かった…
あと5分ぐらいだろうな…お前が呑気に息を吸っていられるのも」
「おいおい…お前まで不吉なこと言うなよ」
「冗談じゃないぜ?ヤイバは容赦なくお前の首を飛ばす」
「…デイタ君可哀想だね」
「アニキ…首飛んでいくんですかい?」
「哀れだな」
「…お前らな…」
他人事のように言う三人。
コイツら…俺が首飛んでも大丈夫そうなように言ってくれるよな…
それはさすがに死ぬからな。
「…俺様は普段は守られる側なんだ。今回だけだぜ、デイタ」
「もしかして力を貸してくれるのか?」
「あぁ…ウオちゃんが来るまでな」
「…ウオちゃん…?」
「まあ、デイタ達の味方だろうな。
ほら、もう来るぜ」
ギーン!
「「?!!」」
武器がぶつかり合う激しい音が鳴り響いたかと思えば、俺の目の前には茶髪の男のクロウとサラムの細剣が重なり合っていた。
「あぁ…罪のないヒトたちが傷つかなくて良い…誰もが笑い合えるような幸せな世界にするんだ」
俺の返答を聞いてゆっくりと目を閉じて黙るサラム。
「俺様の目に狂いは無かったようだ」
心底嬉しそうに笑うサラムに俺たちは戸惑う。
「俺様もそんな世界で生きてみたいんだ…こんなくだらない世界は壊さないとな。
…俺様にお前たちの力見せてくれよ。本当に世界を変えることができるのか見てみたいんだ」
「あぁ。受けて立つぜ!」
そして細剣を俺たちに向ける。
俺たちも応えるように戦闘態勢に入る。
「…な、何でだ…!」
「攻撃が一回も当たらないですぜい…!!」
「…無駄のない完璧な回避能力だな」
「見た目チャラいのにね」
あれから俺たちはサラムに攻撃を仕掛けるが一回も当たらずにいる。
カヌヤとツルギは加勢せずに観察している。
「わわわわ!!目が回るぅぅ!!」
「相手にならない上にラッスター君遊ばれてるね」
「…戦闘狂倒したってのは本当か…?これはマズイぜ」
ラッスターを回しながらサラムも何か焦っているようにぼやいている。
「…アンタ強いんだな!一回も攻撃が当たらないぜ」
「俺様か弱いから避けるのは上手いだけだ。
…笑い事じゃないぜ、デイタ」
楽しそうに笑う俺にため息をつくサラム。
「お前が敵意のない奴には力を発揮できないのはよく分かった…
あと5分ぐらいだろうな…お前が呑気に息を吸っていられるのも」
「おいおい…お前まで不吉なこと言うなよ」
「冗談じゃないぜ?ヤイバは容赦なくお前の首を飛ばす」
「…デイタ君可哀想だね」
「アニキ…首飛んでいくんですかい?」
「哀れだな」
「…お前らな…」
他人事のように言う三人。
コイツら…俺が首飛んでも大丈夫そうなように言ってくれるよな…
それはさすがに死ぬからな。
「…俺様は普段は守られる側なんだ。今回だけだぜ、デイタ」
「もしかして力を貸してくれるのか?」
「あぁ…ウオちゃんが来るまでな」
「…ウオちゃん…?」
「まあ、デイタ達の味方だろうな。
ほら、もう来るぜ」
ギーン!
「「?!!」」
武器がぶつかり合う激しい音が鳴り響いたかと思えば、俺の目の前には茶髪の男のクロウとサラムの細剣が重なり合っていた。