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第3章 幾つもの思い

「仲がええ事でよろしいなー」

「「!!?」」

俺たちの前に突然現れた緑髪の長身の男。
そして、ラッスターの持っている本を奪う。

「な、何するんですかい!返してくだせぇ!!」

ラッスターは緑髪の男から本を取り返そうとするが相手にされていない。

「まだあんさんには早いんとちゃうんか?次会う時まで預っといてやるわ」

「え?どういう…」

「デイタ…神頼みのあんさんの夢物語もここで終わりやろうな。可哀想に」

緑髪の男はそう言い、姿を消した。

「…一体誰だったんだ……?」

「アニキのこと知ってたみたいですぜい。知り合いですかい?」

「随分と手癖の悪い知り合いだね。おとぎ話の本持っていかれちゃった」

「…うぅ…でも、次会う時に返してくれるって言ってたですぜい!きっとあのヒトもおとぎ話読みたかったんですぜい!!」

「…最後に不吉なこと言っていたな。手癖も悪い上に無慈悲な知り合いだな。」

「…全然思いだせねぇ…というか、タイルターに知り合いなんていねぇぞ」

「アイツはシェイだぜ。謎の多い風の民の長の右腕らしいな」

「へぇ…そんなすごい奴がどうしてこ…って、誰だ?!」

さり気なく会話に入ってきた金髪の男に警戒する俺たち。

いつの間にいたんだ?
次から次へと…一体どうなってんだ…
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