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第2章 目覚める力

「大丈夫か?」

「…ははっ…かっこ悪いね…」

ツルギの元へ駆け寄り、茂みから引っ張り出す。

「良いや。カッコ良かったぜ?」

「…そう?」

「あぁ…必ず兄貴を救ってやろうぜ」

「うん。」

力強く頷くツルギ。
普段はあまり光が宿っていない目だが、今は眩しいぐらいに真っ直ぐと輝いている。

「アニキ!ツルギ!大丈夫ですかい?」

「うん、大丈夫だよ。それより何か良いこと思いついたような顔してるね」

ラッスターとカヌヤも俺たちのところへ合流した。
ラッスタはー首をブンブンと縦に振る。

「貴様たちが戦闘狂の相手をしているうちに作戦を考えていた」

「そうなのか!一体どんな作戦なんだ?」

「その名も!キラキラ作戦だ!!」

「「………」」

ビシッと親指を立てるラッスターとカヌヤ。
二人ともいつの間にそんなに仲良くなっていたんだ?
いや、それよりもキラキラ作戦ってなんだ?

「あまりにも良い作戦名に驚いてしまったようだな。
作戦の内容だが、まず長の右腕がラッスターをなんとか戦闘狂の懐に入れる。
そして、懐に入ったラッスターはラッキーパンチをする。
すると視力を失った戦闘狂に隙ができる。
そこにツルギのワイヤーと俺の氷で奴の動きを封じ込める。
そして、デイタ。貴様の熱い拳を戦闘狂に入れるんだ。」

淡々と説明をするカヌヤ。

「無謀な作戦だねぇ。ラッスター大丈夫なの?」

「任せてくだせぇ!俺だってたまには役に立ちたいですぜ!!」

「ラッスター…わかった。そのキラキラ作戦でいこう!」

心配をするツルギをよそに作戦を決行することになった。
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