第2章 目覚める力
「ツルギが二人…?いや、あれは戦闘狂…?」
「ねえ、メディー。」
「…な、なんだ?」
「戦闘狂ってオレのドッペルゲンガーだったんだね…」
「…何だと…?戦闘狂はツルギのドッペルゲンガーだったのか…?!」
「何を真に受けているんだ。…ここは貴様と血の繋がった家族と考えるのが妥当だ」
「「「え?!家族?!」」」
ツルギとメディーとラッスターは驚きの声を上げる。
「戦闘狂…いや、ツノヤはお前の双子の兄ちゃんだ。ツルギ」
「「「双子の兄ちゃん?!」」」
三人とも状況がうまく飲み込めていないようだ。
それはそうだよな…急にツルギと同じ顔が出てきて、双子の兄だなんて聞くとそうなるよな…
カヌヤは相変わらず冷静だけど。
「…なるほど。そういうことかぁ…長は知ってたんだね…だから料理を運ばせていたんだ…」
ツルギは一呼吸置いて、状況を飲み込んだ。
そして、ポツリと呟く。
「…何でオレの名前を知っている?」
「悪いけどお前の過去を少し見させてもらった、ぜ!」
「…オレの過去?ふざけたことをしてくれるねぇ…殺す」
刃に風の力を纏わせ斬りかかる戦闘狂。
俺は太刀で受け止める。
しかし、戦闘狂は足にも風の力を纏わせ俺の首をめがけて振る。
「…残念。」
「…メディー…助かったぜ!」
「気を抜くな。アイツはラグースの戦闘狂とも呼ばれる男だ。」
メディーがすかさず電流を纏わせたクナイを投げ、戦闘狂の足を弾く。
戦闘狂は距離をとり、態勢を整える。
「貴様。何か策があるんだろ?
このメディーが戦闘狂の気を引きつけてやる」
そう言い、メディーは戦闘狂に攻撃を仕掛ける。
「………。」
確か…救いたいと強く思うとできるんだよな…
癒しの力ってやつが…
戦闘狂…いや、ツルギの兄ちゃん…ツノヤを救いたい。
もう誰にも辛い思いはさせたくねぇ。
「ツノヤ!!俺はお前を救いたっぐは!!」
「うるさい」
「貴様ぁ!何をしているんだ!!」
俺は思いを込めてツノヤに拳を入れようとしたが、ツノヤの回し蹴りによって防がれた。
メディーは鬼の形相で怒る。
いや、思ってたのと違ったな…。
どうやったら癒しの力って使えるんだ?
俺は森の茂みに身を埋もれさせながら考える。
「あはは!デイタ君ってたまに不可解なことするよね。」
笑いながら俺の手を掴み起き上がらせるツルギ。
「ありがとうね…まだ戦闘狂が双子の兄貴だったなんて実感がないや。
出会った時から戦闘狂のこと放っておけなかったんだよね…目には見えないけどすごく苦しそうでさ。
血の繋がっているオレにしか救えないのかもね」
「ツルギ…」
「こう見えてもオレ、昔はバリバリに戦ってたみたいなんだよね。覚えていないけど。
長には戦うことを止められているけど。兄を救うことぐらいしても良いよね?」
「…あぁ。ツルギの言うようにお前にしかツノヤは救えねぇのかもな」
ツルギは戦うことを決意し、ツノヤの方へ足を進める。
「ねえ、メディー。」
「…な、なんだ?」
「戦闘狂ってオレのドッペルゲンガーだったんだね…」
「…何だと…?戦闘狂はツルギのドッペルゲンガーだったのか…?!」
「何を真に受けているんだ。…ここは貴様と血の繋がった家族と考えるのが妥当だ」
「「「え?!家族?!」」」
ツルギとメディーとラッスターは驚きの声を上げる。
「戦闘狂…いや、ツノヤはお前の双子の兄ちゃんだ。ツルギ」
「「「双子の兄ちゃん?!」」」
三人とも状況がうまく飲み込めていないようだ。
それはそうだよな…急にツルギと同じ顔が出てきて、双子の兄だなんて聞くとそうなるよな…
カヌヤは相変わらず冷静だけど。
「…なるほど。そういうことかぁ…長は知ってたんだね…だから料理を運ばせていたんだ…」
ツルギは一呼吸置いて、状況を飲み込んだ。
そして、ポツリと呟く。
「…何でオレの名前を知っている?」
「悪いけどお前の過去を少し見させてもらった、ぜ!」
「…オレの過去?ふざけたことをしてくれるねぇ…殺す」
刃に風の力を纏わせ斬りかかる戦闘狂。
俺は太刀で受け止める。
しかし、戦闘狂は足にも風の力を纏わせ俺の首をめがけて振る。
「…残念。」
「…メディー…助かったぜ!」
「気を抜くな。アイツはラグースの戦闘狂とも呼ばれる男だ。」
メディーがすかさず電流を纏わせたクナイを投げ、戦闘狂の足を弾く。
戦闘狂は距離をとり、態勢を整える。
「貴様。何か策があるんだろ?
このメディーが戦闘狂の気を引きつけてやる」
そう言い、メディーは戦闘狂に攻撃を仕掛ける。
「………。」
確か…救いたいと強く思うとできるんだよな…
癒しの力ってやつが…
戦闘狂…いや、ツルギの兄ちゃん…ツノヤを救いたい。
もう誰にも辛い思いはさせたくねぇ。
「ツノヤ!!俺はお前を救いたっぐは!!」
「うるさい」
「貴様ぁ!何をしているんだ!!」
俺は思いを込めてツノヤに拳を入れようとしたが、ツノヤの回し蹴りによって防がれた。
メディーは鬼の形相で怒る。
いや、思ってたのと違ったな…。
どうやったら癒しの力って使えるんだ?
俺は森の茂みに身を埋もれさせながら考える。
「あはは!デイタ君ってたまに不可解なことするよね。」
笑いながら俺の手を掴み起き上がらせるツルギ。
「ありがとうね…まだ戦闘狂が双子の兄貴だったなんて実感がないや。
出会った時から戦闘狂のこと放っておけなかったんだよね…目には見えないけどすごく苦しそうでさ。
血の繋がっているオレにしか救えないのかもね」
「ツルギ…」
「こう見えてもオレ、昔はバリバリに戦ってたみたいなんだよね。覚えていないけど。
長には戦うことを止められているけど。兄を救うことぐらいしても良いよね?」
「…あぁ。ツルギの言うようにお前にしかツノヤは救えねぇのかもな」
ツルギは戦うことを決意し、ツノヤの方へ足を進める。