第2章 目覚める力
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「ねえ、ファボ君。オレと戦おう、よ!」
「主もしつこいぞぉ…黙ってツルギの料理を食ってれば良いものを。デンルトー地区の隊長になったぐらいで浮かれておるのか?」
場面は戦闘狂がファボに襲いかかっている所に変わった。
ファボは面倒臭そうに相手をする。
「君が戦ってくれたらこんなやり取りは終わるよ」
「…それはできないぞ。ツルギとの溝が深くなってしまう。」
「ははは!ツルギっていつも料理を持ってきてくれる雷の民のこと?」
「!……ついに弟の記憶まで消えてしまったのか……
心も記憶も消えていくだなんて嘆かわしい実験を受けているのだな」
「そんなのどうでも良い。強くなれたらそれで良いの」
「……そうか。」
静かに呟き、戦闘狂の首を掴み地面に叩きつけるファボ。
「そしたら、こんな無駄なことはもうやめろ。もっと強くなってから来い」
「…今のオレじゃ君の相手にならないって言いたいの?」
「あぁ、今の主では我が本気を出す前に死んでしまうだろうな。つまらない戦いはしない」
「…言ってくれるねぇ」
この現状がそう語っているだろ?と戦闘狂の首を掴んでいる手を強める。
「…屈、辱……」
「我は強いぞ……誰よりも、な。」
気を失う戦闘狂。
ファボはいつものように戦闘狂を担ぐ。
「…どんなに強くても…我には主の心は救えぬか……」
ポツリと呟き、戦闘狂をアジトに連れていく。
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「ねえ、ファボ君。オレと戦おう、よ!」
「主もしつこいぞぉ…黙ってツルギの料理を食ってれば良いものを。デンルトー地区の隊長になったぐらいで浮かれておるのか?」
場面は戦闘狂がファボに襲いかかっている所に変わった。
ファボは面倒臭そうに相手をする。
「君が戦ってくれたらこんなやり取りは終わるよ」
「…それはできないぞ。ツルギとの溝が深くなってしまう。」
「ははは!ツルギっていつも料理を持ってきてくれる雷の民のこと?」
「!……ついに弟の記憶まで消えてしまったのか……
心も記憶も消えていくだなんて嘆かわしい実験を受けているのだな」
「そんなのどうでも良い。強くなれたらそれで良いの」
「……そうか。」
静かに呟き、戦闘狂の首を掴み地面に叩きつけるファボ。
「そしたら、こんな無駄なことはもうやめろ。もっと強くなってから来い」
「…今のオレじゃ君の相手にならないって言いたいの?」
「あぁ、今の主では我が本気を出す前に死んでしまうだろうな。つまらない戦いはしない」
「…言ってくれるねぇ」
この現状がそう語っているだろ?と戦闘狂の首を掴んでいる手を強める。
「…屈、辱……」
「我は強いぞ……誰よりも、な。」
気を失う戦闘狂。
ファボはいつものように戦闘狂を担ぐ。
「…どんなに強くても…我には主の心は救えぬか……」
ポツリと呟き、戦闘狂をアジトに連れていく。
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