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第2章 目覚める力

「オレはラグースの戦闘狂。

よろしくね、デイタ君。」

「ぐっ!」

戦闘狂は薙刀で攻撃を仕掛ける。
俺は間一髪で攻撃を防ぐが、衝撃で吹っ飛ばされた。

ーーデイタ…大丈夫ですか?ーー

この声が聞こえるということは…まさか俺はもう瀕死の状態になっちまったのか?

ーーいいえ、貴方は今彼の攻撃で飛んでいる最中ですーー

そうか…って、あれ。
アンタは俺が瀕死の時にだけ出てくるんじゃ…
もしかして出てくる気になったのか?

ーー…私なんか出る資格もありません……ーー

ーーですが…救いたいのですーー

救いたい?

ーーはい…戦闘狂と呼ばれている彼の心は消えかかっていますーー

心が消えかかっている…?

ーーまだ微かに心を感じとれます。ツルギという青年の料理のおかげで心を失ってはいないようです…ーー

ーー貴方にはヒトの心を癒す力もあります。ーー

俺にヒトの心を癒す力が?
それは一体どうやって使うんだ?

ーー強く思うのです。救いたいとーー

…すまねぇが、アイツを心から救いたいと思えねぇぜ。
罪のないヒト達を手にかけようとするような奴に…

ーー…デイタ。貴方にしかできないことなのです。少しだけお手伝いしますーー

え?それはどういうこと…
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