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~輝りは影に憧れる~

 ルミナスは、どこか不器用な笑顔のまま、テイルスの隣に座っていた。
 それでも数分も経たないうちに、互いの手元には工具と部品が並び、気づけばふたりで何かを組み立てている。

 「それでね! ブースターをボードの後ろに取り付けて──こうやって角度つけると、重心がずれにくくなるんだ!」
 「へぇっ、君、スケボーでそんな細かい調整までしてたの!? すごいなぁ!」

 年が近いせいか、それとも"ものづくり"という共通の話題のせいか、すぐに打ち解けていく様子だった。
 ルミナスの顔からは、先ほどの痛みや違和感がすっかり消え、純粋に"楽しい"という色が戻っていた。

 少し離れたソファの上で、その様子を見ながら、ソニックがシャドウに声をかける。

 「……あいつ、すっかり打ち解けてんじゃん。」

 シャドウは答えず、ただ視線だけはルミナスの方へ向けていた。
 ソニックは、黙ったままの彼を見やり、軽く笑う。

 「……なに、気になるのか?」

 少しの沈黙。
 そして、シャドウの低い声が返る。

 「……違う、"見ている"だけだ」

 ソニックが目を細める。

 「……何かあったのか?」

 シャドウの瞳が、かすかに揺れた。

 「……誰かの背中を"ヒーロー"だと勘違いした子供がいた。
  その背中が、もし過ちの中にあったものだったとしたら───……信じたこと自体を、否定するべきと思うか。」

 言葉はそこで切れた。
 ソニックは、もう何も聞かなかった。だが、穏やかな声で答える。

 「……否定なんて、しなくたっていいだろ。信じるってのは、誰かに強制されてやるもんじゃない。"あいつが自分で選んだ"ってことだろ?それなら、受け入れながら、間違わないように導いてやればいいじゃん。」

 シャドウは目を細め、ちらりとルミナスのほうを見た。

 笑いながらテイルスに説明する彼は、確かに、何かを“取り戻し”つつあるようだった。
 無理に名乗る必要もなく、ただ“自分の言葉”で話し、"自分の手"で何かを作るその姿。

 「……そうだな。」

 ───せめて、僕の様に間違わないために。

 シャドウは静かに立ち上がり、
 ルミナスに視線を向けたまま、ひとつだけ、心の中で呟いた。

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オリソニ豆知識図鑑