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第二章 交差する思惑永い夜

その時――

 エッグマン基地の外壁に、青い疾風が駆け上がっていた。

 「……ここだな」

 ソニック・ザ・ヘッジホッグ。
風より速く、大地より自由な存在が、今まさにフェイリャの気配を追って、基地へと辿り着いた。

 金属製のシャッターを軽く蹴破り、通路に滑り込む。
緊急アラートが一瞬鳴るが、それもソニックの速度には意味をなさない。

「さて───」

 その瞬間、通路の奥、鋼鉄の床をぺた……ぺた……と歩く、黒いフードの影が現れた。

 フェイリャ。

 視線が交差する。

「……誰だ、お前。」

 無表情のまま立ち止まり、ソニックを観察するように見る。

 ソニックも、片眉を上げて立ち止まった。

 「お前がフェイリャって奴か。エッグマンと一緒に何企んでんだ?」

 「……知らない顔だ。だが、奴に似ている。俺を知っている、お前はGUNの兵士か?」

 「ハズレ。オレはソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグ!冒険好きのハリネズミさ!」

 その名を聞いても、フェイリャの表情は一切動かなかった。
赤い瞳が一度だけゆっくりと瞬きする。

 「……聞いたこともない。」

 「そりゃまた失礼だな。今どき知らないヤツ、珍しいぜ?」

 軽口を叩くソニックに、フェイリャは一歩だけ歩み寄る。

 「……珍しくて結構だ。俺の邪魔をするなら、敵に変わりはない。」

 「おっと。話すだけでいきなり"敵"認定か? 随分と短気じゃないか、目つきの鋭い誰かさんとそっくりだぜ。」

 ソニックはにやりと笑いながら、構えを取る。

 「でもな───お前がシャドウをあんな目に遭わせたのは知ってる、容赦はしないぜ。」

 その言葉に、フェイリャの足が止まる。
目の奥に、わずかな揺らぎ。

 「……シャドウ。」

 低く呟く声。

 「……また、俺の邪魔をするのか。あいつの"選択"は、間違ってたって証明したのに……」

 「反省の色なし、ね…OK、OK。」

 風が走る。ソニックの姿が、目にも留まらぬ速さで消える。

 「お手並み拝見といこうか、フェイリャ!」
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オリソニ豆知識図鑑