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第二章 交差する思惑永い夜

 モニターの一つを叩くと、地球全域の主要都市のエネルギー網とインフラが映し出される。
一部にはGUNの痕跡もあるが、そこにはすでに"壊れた"というマークがついていた。

 「君がGUNを片付けてくれたおかげで、実にスムーズだよ。残るは国際防衛機構とカオスエメラルドの回収だ。これさえ押さえれば、地球の支配は目前というわけだ!」

 フェイリャはモニターの光を無言で見つめる。

「……カオスエメラルド?」

「そうとも! あれはこの世界の"理"を支配する鍵だ! シャドウもあれでカオスエネルギーの力を増幅し"時"を操る! そしてワシがそれを手にすることで───」

 「……俺が探してくる」

 その言葉に、エッグマンの声が一瞬止まる。

 「ほほう……?」

 「どうせお前じゃ見つけきれない。俺の方が早い」

 冷淡な断言。だが、確信がこもっていた。

 エッグマンは少し眉をひそめたが、すぐに不敵な笑みを浮かべた。

 「ふん……よかろう。"協力者"として君の実力を見せてもらおうじゃないか。カオスエメラルドを全て回収できれば、君の"自由"は保障しよう」

 「……いらないよ、自由なんて」

 フェイリャは小さく呟き、背を向ける。

 「俺にとって、自由ってのは……使命を捨てた者の"言い訳"にしか聞こえない。」

 そう言い残し、再びぺた……ぺた……と不気味な足音を残しながら、フェイリャは基地の通路へと消えていく。

 その背中を見送りながら、エッグマンは低く笑った。

 「……利用価値は高そうだな、あの"失敗作"───さて、どこまで持つか見ものだぞ、フェイリャくん」

 その"失敗作"が、いずれ己の計画のすべてを飲み込み、喰い破る存在になろうとは。

 天才ですら、気付けなかった。
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オリソニ豆知識図鑑