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第一章 壊滅する秩序

ある日の午後、静まり返ったGUN本部に、突如として警報が鳴り響く。赤い非常灯が無機質な光を壁に照らし、廊下中を点滅で染め上げた。

『GUN内部に侵入者を確認。全部隊に告ぐ。至急対処せよ。繰り返す───』

 無機質なアナウンスが何度も繰り返され、警備兵たちが一斉に動き出す。

「こちら、セクター3。応答を───くそっ、通信が……っ!」

 緊迫した空気が本部全体を支配する中、ある一室で椅子に腰かけ、モニターを見つめていた黒いハリネズミの瞳がふと光を帯びる。

 ──シャドウ・ザ・ヘッジホッグ。彼の耳にも、突き刺すような警報は、確実に届いていた。

「……侵入者、か。」

 ゆっくりと立ち上がり、警報の音を遮る様に、彼のブーツが床を鳴らした。迷いのない足取りで廊下を出ると、駆けつけた警護兵が駆け寄る。

「エ、エージェント・シャドウ!状況はまだ不明ですが、セキュリティが複数箇所で突破されて──」

「詳細は無用だ。僕が行く。」

 その一言に、兵士は言葉を失い、頷くしかなかった。

 警報の鳴り響く廊下を、黒いハリネズミが駆け抜け、廊下の向こうに消えていく。

 赤い閃光が、背後に残った。
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オリソニ豆知識図鑑