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第二章 交差する思惑永い夜

 ラボの照明が穏やかに灯るなか、ソニックとテイルスはリビングのソファに身を沈めていた。

 テーブルの上には簡単な軽食と、温かい飲み物。
けれど、どちらも手つかずのまま、二人の視線はぼんやりと一点に落ちていた。

 「……まさか、シャドウがこんなになるとはな」

 ソニックが腕を組みながら、ぼそりと呟く。
その声には、らしくない重たさがあった。

 テイルスも頷く。目元にはまだ不安が色濃く残っていた。

 「正直……あんなに傷だらけのシャドウ、初めて見た。あれ以上動いてたら、本当に危なかったよ」

 部屋の隅では、機械音が静かに鳴っている。シャドウの容態を監視する医療装置の稼働音だ。

 「……今は眠ってるけど、油断はできない」

 「だろうな」

 ソニックはチラリと、リビングと隣接した“あの部屋”の方を見やる。
 室内には窓がひとつ、出入り口はリビングに続く扉だけ。
最低限の出入り口、脱出経路は完全に封じられている……はずだ。

 「まぁ……シャドウのことだし、無茶はしないよな……多分」

 そう呟いたソニックの声に、ほんの少しだけ疑念が混じる。

 テイルスが苦笑する。

 「"多分"ってところが不安なんだよね」

 「……そうなんだよな……」

 二人の間に、しばし沈黙が落ちた。
けれど、それでも彼らはここを離れようとはしなかった。

 もし、あの扉の向こうで再び何かが起これば、すぐに駆けつけられるように。

 彼らは"仲間"を信じ、"備える"ことの両方を選んでいた。
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オリソニ豆知識図鑑