～廊下～

佐倉「ねぇねぇみこりん、美術部の先輩がみこりんにモデルやってほしいって・・・」

御子柴「はぁ！？絶対嫌だよ！」

佐倉「そこをなんとか・・・！」

御子柴「嫌だよ！」


佐倉「断られました」

先輩「そっかぁ・・・友達の佐倉が頼めばいけるかと思ったんだけどダメかぁ」

佐倉「ん～・・・あっ、名前～！」

「よう佐倉、何してんだ？」

佐倉「実は・・・」

かくかくしかじか

「なるほどな、確かにあいつそういうの無理だろうし」

先輩「貴方、あの子の友達？だったら貴方からも頼んでくれない？」

「はあ、いいっすけど・・・俺が言っても了承するかどうかわからないっすよ？」

先輩「可能性は0じゃないわ！」

「すげぇ熱気・・・おーい御子柴～」

御子柴「ん、名前か、どうした？」

「～省略～ってことだからよ、やってくんねぇ？」

御子柴「またか・・・嫌なもんは嫌なんだ！」

「へぇ～？あの御子柴実琴がこんなことも出来ないって知れたら、女子たちはガッカリするだろうな～」

御子柴「フッ、この俺様がこの程度のことが出来ないとでも？」

「じゃあやってくれるよな～？」

御子柴「当たり前だ、何でもこなしてみせるぜ・・・あっ」

「らしいっすよ、先輩、佐倉」

御子柴「・・・佐倉ぁ・・・」

佐倉「嫌だよ」

御子柴「名前・・・なんとか断ってもらえたらと・・・」

「断る」

～御子柴家・御子柴side～

ーじゃあ明日1日よろしく！

モデルか・・・ポーズつけるったってファッション誌みてぇんじゃないだろうしな・・・

御子柴「ん、待てよ、格好良いポーズといえばフィギュアとかってまさにそれじゃねぇか？」

まさかこんなところでオタク趣味が役に立つなんてな・・・！

フィギュアを手本に練習してやろうじゃねぇか・・・最高に格好良いポーズを！！！

～しばらくして～

俺・・・美少女フィギュアしか持ってなかった・・・！！！

そうだ！名前なら確か持ってたはずだ！


「宛先:名字名前

件名:ポーズについて

格好良いポーズしてるフィギュアってあるか？」

「宛先:御子柴実琴

件名:Re.ポーズについて

あるぞ、それがどうしたんだ？」

「宛先:名字名前

件名:写メください

写メくれ！今明日のポーズ練習してるんだ」

「宛先:御子柴実琴

件名:Re.写メください

しょうがない手助けしてやろうじゃあないか
【某オラオラの人のフィギュアの写真】」

「宛先:名字名前

件名:サンキュー

おぉ、さすが名前！めっちゃかっけぇ！
サンキューな！」

「宛先:御子柴実琴

件名:Re.サンキュー

任せんしゃい、明日暇だから俺も行くわ」

さすが名前だぜ！

持つべきものは別ジャンルのオタク友達だな！