救助成功?
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ガイ「う・・・くそ・・・」
戦闘が終わり、がくりと膝をつき悔しそうに呟く金髪の青年
ナマエもかなり負傷してしまったので少しふらついている
金髪の青年にほとんど傷がないのは、剣は向こうの攻撃を受け止めるだけでこちらはほとんど使っていないからだ
ルーク「・・・ガイを倒した、だと?」
その言葉には信じられないとでも言うような驚き
そして、見た目からは想像出来ない強さを持ったナマエへの恐怖心が含まれていた
ナマエは主に足をやられてしまったので剣を杖代わりにして二人に近付く
「っ・・・あの、話を、聞いてください」
ルーク「聞かなくてもわかるさ
・・・お前の目的は俺なんだろ?
じゃあ、連れて行けよ
ただし、他の仲間達には手出しすんじゃねぇぞ」
仲間をとても大事にしているんだなと思ったナマエ
このまま勘違いさせているとなんだか可哀想と思い始めてきた
ガイ「ルーク、馬鹿言うな!」
ルーク「頼む・・・」
ちょっとかっこいい感動シーンみたくなってきてますます罪悪感が湧く
言いにくいなぁと複雑な気持ちを抱いていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
ジェイド「よかった、そちらでも見つかったんですね
こちらも見つかりました」
やって来たのは数時間前に入口付近でこの二人を探して欲しいと頼んできた人
ジェイド・カーティスだった
「ジェイドさん!」
いいタイミングに来てくれたとホッとした
ジェイド「ガイ、ルーク
我々を保護してくれるギルドの方に失礼なことはしませんでしたか?」
ガイ「え・・・?じゃあ、こいつ・・・
追っ手じゃなかったってのか?」
目を少し見開きジェイドとナマエを交互に見ながら問う
ティア「ルークならともかく、ガイが早とちりするなんて珍しいわね」
ジェイドのほうで見つかったのであろうもう一人の女性の仲間も一緒だった
ルーク「俺ならともかくって、どーいう事だよっ!
アイテテテ・・・」
ガイ「・・・ティア、看てやってくれ
どうやら肩を痛めてしまったらしい」
ティア「わかったわ、ルークは任せて」
回復術をかけている女性にそうだ、と思い話しかける
「あの、こちらの方も治してくれませんか?
先程の戦闘で傷はないとはいえどこか打っているかも知れませんし・・・」
ナマエは金髪の青年のほうを見ながら頼んでみる
ティア「あなたはギルドの・・・?
えぇ、わかったわ」
ガイ「ちょっと待ってくれ!
ティア、彼女のほうが俺のせいで傷が深い
俺はいいから彼女を回復してくれないか?」
ナマエは何故自分を優先させるのかが疑問で問いかけた
「何故私を・・・?」
ジェイド「ガイは女好きですからね~」
この場に似合わない軽い口調でからかう
ガイ「誤解を招くような言い方はやめてくれ!」
ジェイド「それに、ガイの言うとおり貴女の傷は相当深い
回復術では完全に治りきらないでしょう」
ガイのツッコミを綺麗にスルーして淡々と言う
「・・・でしたら私は大丈夫ですので先にギルドに行きませんか?
皆さんも早く休んだ方がいいと思いますし、あ、私は自分で適当に包帯でも巻くので」
ナマエは本当に自分よりこの人達を休ませたい、と思っていた
自分より他人という性格が無意識に出ているのだろう
ジェイド「・・・・・・」
何か考えるような顔で一瞬黙り込む
だがすぐに先程までの笑みを浮かべた顔に戻った
ジェイド「まあ、こうして皆さんと出会えた事ですし、これからどうするかを話し合いましょう」
ティア「本国に帰還すべきだと思います
ですが・・・ここからでは容易ではありませんね」
ガイ「だな
船は航行不能だし、陸にたどり着く方法から考えないと」
「・・・私達の船で貴方達の国に行く、というのはどうですか?」
自分が勝手に決めてしまってもいいのかと思いつつも恐る恐る提案してみる
ジェイド「あなた達の船に、ですか?
それは願ってもいない事です
是非ともお願いします
では、参りましょうか、皆さん」
戦闘が終わり、がくりと膝をつき悔しそうに呟く金髪の青年
ナマエもかなり負傷してしまったので少しふらついている
金髪の青年にほとんど傷がないのは、剣は向こうの攻撃を受け止めるだけでこちらはほとんど使っていないからだ
ルーク「・・・ガイを倒した、だと?」
その言葉には信じられないとでも言うような驚き
そして、見た目からは想像出来ない強さを持ったナマエへの恐怖心が含まれていた
ナマエは主に足をやられてしまったので剣を杖代わりにして二人に近付く
「っ・・・あの、話を、聞いてください」
ルーク「聞かなくてもわかるさ
・・・お前の目的は俺なんだろ?
じゃあ、連れて行けよ
ただし、他の仲間達には手出しすんじゃねぇぞ」
仲間をとても大事にしているんだなと思ったナマエ
このまま勘違いさせているとなんだか可哀想と思い始めてきた
ガイ「ルーク、馬鹿言うな!」
ルーク「頼む・・・」
ちょっとかっこいい感動シーンみたくなってきてますます罪悪感が湧く
言いにくいなぁと複雑な気持ちを抱いていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
ジェイド「よかった、そちらでも見つかったんですね
こちらも見つかりました」
やって来たのは数時間前に入口付近でこの二人を探して欲しいと頼んできた人
ジェイド・カーティスだった
「ジェイドさん!」
いいタイミングに来てくれたとホッとした
ジェイド「ガイ、ルーク
我々を保護してくれるギルドの方に失礼なことはしませんでしたか?」
ガイ「え・・・?じゃあ、こいつ・・・
追っ手じゃなかったってのか?」
目を少し見開きジェイドとナマエを交互に見ながら問う
ティア「ルークならともかく、ガイが早とちりするなんて珍しいわね」
ジェイドのほうで見つかったのであろうもう一人の女性の仲間も一緒だった
ルーク「俺ならともかくって、どーいう事だよっ!
アイテテテ・・・」
ガイ「・・・ティア、看てやってくれ
どうやら肩を痛めてしまったらしい」
ティア「わかったわ、ルークは任せて」
回復術をかけている女性にそうだ、と思い話しかける
「あの、こちらの方も治してくれませんか?
先程の戦闘で傷はないとはいえどこか打っているかも知れませんし・・・」
ナマエは金髪の青年のほうを見ながら頼んでみる
ティア「あなたはギルドの・・・?
えぇ、わかったわ」
ガイ「ちょっと待ってくれ!
ティア、彼女のほうが俺のせいで傷が深い
俺はいいから彼女を回復してくれないか?」
ナマエは何故自分を優先させるのかが疑問で問いかけた
「何故私を・・・?」
ジェイド「ガイは女好きですからね~」
この場に似合わない軽い口調でからかう
ガイ「誤解を招くような言い方はやめてくれ!」
ジェイド「それに、ガイの言うとおり貴女の傷は相当深い
回復術では完全に治りきらないでしょう」
ガイのツッコミを綺麗にスルーして淡々と言う
「・・・でしたら私は大丈夫ですので先にギルドに行きませんか?
皆さんも早く休んだ方がいいと思いますし、あ、私は自分で適当に包帯でも巻くので」
ナマエは本当に自分よりこの人達を休ませたい、と思っていた
自分より他人という性格が無意識に出ているのだろう
ジェイド「・・・・・・」
何か考えるような顔で一瞬黙り込む
だがすぐに先程までの笑みを浮かべた顔に戻った
ジェイド「まあ、こうして皆さんと出会えた事ですし、これからどうするかを話し合いましょう」
ティア「本国に帰還すべきだと思います
ですが・・・ここからでは容易ではありませんね」
ガイ「だな
船は航行不能だし、陸にたどり着く方法から考えないと」
「・・・私達の船で貴方達の国に行く、というのはどうですか?」
自分が勝手に決めてしまってもいいのかと思いつつも恐る恐る提案してみる
ジェイド「あなた達の船に、ですか?
それは願ってもいない事です
是非ともお願いします
では、参りましょうか、皆さん」