目が覚めて既に動けるようになった名前orナマエは、恐らくココがいるであろうリビングに向かった。

そして予想通りココはいた。
どうやら向こうもお得意の占いで名前orナマエが起きてくることがわかっていたのか、テーブルにカップを2つ用意している最中だった。

ココ「おはよう・・・といっても、もう昼だけど
気分はどう？まだ痛むところとかある？」

「いえ、ココさんのおかげで全然元気です！ありがとうございます」

両手を開いたり閉じたりして元気であることを主張する。
その様子を見たココは安堵する。

ココ「それならよかった
ちょうど昼食の用意が出来たから一緒に食べようか」

「はい！」

2人で食事をテーブルに並べ、向かい合うように席に着く。

「「いただきます」」

両手を合わせ感謝を込めながらそう言うと、早速料理を食べ始めた。

「ん〜！すごく美味しいですよココさん！」

まるで今までで一番美味しいものを食べたかのように絶賛され、ココは照れながらも、ありがとう、と言った。

「それにこうして誰かと一緒にちゃんとした料理を食べるのなんて久しぶりなので、なんだか楽しいです」

ココ「名前orナマエちゃん・・・」

約10年間程野宿生活をしていた名前orナマエは適当に食材を調達し、それを生か焼いて食べていた。

もちろん、1人で。

なので調味料を使ったり、焼く以外にも手を加えられた料理を食べるのは久しぶりだった。

ココ「・・・ボクの占いによると、しばらくは安泰だよ」

「・・・そうだったら嬉しいですね」

ココ「ボクの占いは97%で当たると言っただろう？
期待していてくれ」

「でも3%は外れますよ？」

ココ「あはは、手厳しいな」

茶化すように言った名前orナマエにココも冗談で返す。

その後2人はいろいろと話しながら楽しい食事をしたのだった。