～サニーside～

あいつがここで働くことになってからしばらく経った。
ま、んなこと俺には関係ねー、と思ってたが・・・。

マンサム「サニー、陽輝の働き癖をどうにかしてくれ！」

サニー「だ、か、ら！何で俺なんだよ！」

所長が”話がある”っつーから来てみれば、またあいつの世話かよ・・・。
ったく、何でいつもいつも俺なんだよ。

マンサム「お前の言う事なら陽輝も聞くだろう？」

サニー「知るか
てか、働き癖って何だよ働き癖って」

マンサム「通常業務に加えて、他の従業員から”自分がやるより早いから”と頼まれる仕事、研究員達から”場所を覚えている陽輝さんのほうが早いから”と頼まれる雑用、その他諸々・・・
断れない性格なのかわからんが仕事を抱えすぎている、あれじゃそのうち倒れてしまうかもしれん」

確かに、あいつが働くことになってから研究所内で走り回ってる姿を見ることが多くなった。
早朝から深夜まで、あいつが仕事をしていない姿を見ていない気がする。
よくよく考えたら食事や睡眠も、いつ取っているのかわからないくらい常に動き回っていた。

サニー「・・・だとしても、俺じゃなくて所長が他の奴らに言うべきなんじゃねーの？」

マンサム「もちろん全体に連絡はしているが、最近は何故か陽輝自身が率先して”それやりますよ！”と仕事を引き受けてしまっているらしい・・・」

サニー「んなもん自業自得じゃねーか・・・」

マンサム「とにかくそういうわけだ、お前からも陽輝に言ってやってくれ
いい加減休め！とな
おぉそうだ、ついでに今日はもう仕事を止めて休むようにも伝えといてくれ」

いつもの満面の笑みで全てを俺にぶん投げて去っていきやがった。
あのハゲめ・・・！