鍋池で、恋釣り上げた、四天王
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ある日、四天王全員で挑めと会長命令が下った食材・・・マダムフィッシュ。
マダムフィッシュが生息する”鍋池”は総面積三百平方キロメートル、水深二百メートル、貯水量二十五立方キロメートルという巨大な池であり、底に生えているわかめ蛇やコンビスネークから出る出汁の影響で、水全てが出し汁のようになっている池である。
その”鍋池”が、凍ったのだ。
理由は明らかになっていないが、池が凍ったおかげでマダムフィッシュの捕獲に挑むことができるのだった。
さすがに会長命令では四天王も無視できず、全員が揃った。
小松、リン、陽輝も一緒だった。
各自四苦八苦しつつも小松の食運により無事マダムフィッシュを捕獲した七人はホテルグルメへ向かい、早速実食しようとしていた。
全員でテーブルを囲んで座ろうとした時、リンが“ウチ陽輝とガールズトークしながら食べるしー!”と陽輝の腕を引っ張って遠くのテーブルへ連れて行ってしまった。
どうやらサニー達のテーブルからは姿も見えなければ声も聞こえないほど遠くのテーブルへ行ってしまったらしい。
トリコ以外は“あのリンがトリコの近くにいようとしないなんて珍しい”と感じていたが、特に誰も口には出さなかった。
小松が厨房で忙しそうに腕を振るっている間、残された四天王達は世間話をしていた。
トリコ「そういや、陽輝はどうなんだよ?」
サニー「どうって何だよ」
ココ「また無理してるんじゃないかってことだろう」
サニー「気になるんだったらお前からも言ってやってくれよココ、あいつ俺が休めっつっても聞きゃしねー」
トリコ「ははっ!彼氏のサニーが言ってもダメならココでもダメだな!」
サニー「・・・は?彼氏?」
サニーが聞き返すと、トリコが首をかしげた。
トリコ「ん?だってお前ら付き合ってんだろ?」
サニー「いや付き合ってねーけど」
一瞬、このテーブル全体の空気が止まった。
次の瞬間、三人の口が同時に開く。
トリコ「はぁ!?」
ココ「えぇ!?」
ゼブラ「あぁ?」
三人の声が見事に揃った。
トリコ「そ、そうなのか!?」
ココ「てっきりもう付き合ってるのかと思ってたぞ・・・」
ゼブラ「・・・・・・」
まるであり得ないと言わんばかりの反応に、サニーは顔をしかめる。
サニー「驚きすぎだろお前ら・・・何でそう思ってたのか理解できねーし」
トリコ「だってお前、あいつのこと好きなんだろ?」
不意に突きつけられた言葉に、サニーはまばたきを一度だけした。
目線が泳いだのを、ここにいる全員が見逃さなかった。
サニー「・・・・・・別に」
ゼブラ「あぁ?サニーてめぇ・・・」
ゼブラが低い声で続けようとしたその時、ココが軽く手を上げて遮る。
ココ「なら、僕が貰ってもいいのかい?」
サニーは睨むように目を細めたが、ハッと鼻で笑う。
サニー「そんな見え透いた嘘・・・」
ゼブラ「・・・なるほどな」
ニヤリとゼブラが口角を上げる。
ゼブラ「おいココ!あいつは俺のパートナーになる予定だ、勝手に取ってんじゃねぇ!」
サニー「は、はぁ!?ゼブラおまっ」
トリコ「ははっ!ココとゼブラで陽輝の取り合いってわけか!参加しなくていいのかサニー?」
サニー「っ・・・お前ら、本気か?」
冗談だとわかっているはずなのに、サニーの胸の奥はざわめいて仕方がなかった。
ココ「もちろん、サニーにその気がないなら僕にもチャンスはあるだろう?」
ゼブラ「お前にあいつを落とせんのかぁ?」
ココ「僕が頬に触れてキスでもすればウブなあの子は落ちると思うけど?」
ゼブラ「んなことしなくてもあいつは近づいて“好きだ”とか言っとけば簡単に・・・」
サニー「っざけんな!!!あいつはそんな女じゃねぇ!」
テーブルがガタンと大きく鳴った。
サニーが立ち上がり、拳を叩きつけていたのだ。
サニー「あいつは・・・っ!」
トリコ「やっぱり好きなんじゃねぇか、陽輝のこと」
サニー「!」
真っ直ぐぶつけられたトリコの言葉は図星だった。
サニーはトリコに返す言葉も見つからなかった。
ココ「やれやれ、相変わらず素直じゃないなサニーは」
ゼブラ「チョーシに乗って嘘ついた罰だ」
こうなることがわかって今までのやり取りをしていた二人はニヤニヤとサニーを見た。
サニー「ハメやがったなお前ら・・・!」
まんまとやられたサニーはキッと睨みつけるが、三人には全く効いていない。
やがて深呼吸をして、サニーはどすっと椅子に座り直した。
サニー「そーだよ!・・・好きだ、あいつのことが」
トリコ「へぇ~」
トリコのにやけた声にサニーは顔をしかめるが、頬はほんのり赤かった。
ココ「お似合いだと思うよ、サニーにはもったいないとも思うけど」
ゼブラ「二度と嘘つくんじゃねぇぞ」
サニー「だからお前らに言いたくなかったんだ・・・!」
やがてマダムフィッシュを調理し、盛り付けられた皿や器が運ばれてきた。
テーブルいっぱいに置かれた料理をばくばくと頬張っているトリコだったが、珍しく他にも気になることがあるようだ。
トリコ「ん~!うめぇ!・・・で?いつ告白するんだ?ん~?」
サニー「絡んでくんな!」
酔っ払いのように肘を当ててくるトリコを突っぱねるサニーだったが、トリコの問いには静かに答えた。
サニー「・・・言うつもりはねーよ」
ココ「だが両想いのようなものだろう?彼女はいつもお前のことを好きだと言ってくれているじゃないか」
サニー「あいつの”好き”は、俺のとは違うんだよ」
ココ「?」
サニー「あいつは”キャラクターとしての俺”が好きなだけだ
・・・一個人としての俺じゃねぇ」
四人の間に沈黙が訪れる。
それは気まずさではなく、誰も軽い言葉で割り込めない類いの沈黙だった。
トリコ「そうかぁ?」
ココ「トリコ?」
沈黙を吹き飛ばすかのように発せられたトリコの言葉に、三人は反応した。
トリコ「確かにあいつは俺らのことを”キャラクター”として見てるかもしれねぇけどよ
サニー、お前を見る目は明らかに俺らとは違う」
トリコの目は真っ直ぐだった。
軽口を叩く時のような無邪気さはなく、まるで何かを確信しているような静けさを帯びていた。
サニー「!」
トリコのその一言が、サニー胸の奥をまっすぐ貫いた。
ゼブラ「珍しく意見が合うじゃねぇか
ま、俺は目じゃなくて音だけどな」
サニー「音?」
サニーはゼブラのほうへ顔を向ける。
ゼブラの目線は料理に向いていたが、言葉はサニーに向かっていた。
ゼブラ「お前と話してる時のあいつの心音だ、うるせぇったらねぇぜ」
サニー「・・・・・・」
サニーの中で“もしかしたら”という気持ちが芽生える。
だがそれを本当に信じていいのか、確信を持てずにいた。
ココ「この二人がここまで言ってるんだ、そろそろ腹をくくったらどうだ?」
ココの声音は柔らかいが、逃げ場を与えないような強さがあった。
先ほどまで料理に夢中だったトリコとゼブラもその手を止め、サニーを見つめていた。
サニー「腹くくれって、どういう・・・」
ゼブラ「あぁ?」
トリコ「そんなの」
ココ「決まってるだろう?」
「「「・・・告白だ!/だよ/だろ」」」
サニー「は・・・はぁぁぁ!?」
サニーの驚きに満ちた叫び声はレストラン中に響き渡ったのだった。
マダムフィッシュが生息する”鍋池”は総面積三百平方キロメートル、水深二百メートル、貯水量二十五立方キロメートルという巨大な池であり、底に生えているわかめ蛇やコンビスネークから出る出汁の影響で、水全てが出し汁のようになっている池である。
その”鍋池”が、凍ったのだ。
理由は明らかになっていないが、池が凍ったおかげでマダムフィッシュの捕獲に挑むことができるのだった。
さすがに会長命令では四天王も無視できず、全員が揃った。
小松、リン、陽輝も一緒だった。
各自四苦八苦しつつも小松の食運により無事マダムフィッシュを捕獲した七人はホテルグルメへ向かい、早速実食しようとしていた。
全員でテーブルを囲んで座ろうとした時、リンが“ウチ陽輝とガールズトークしながら食べるしー!”と陽輝の腕を引っ張って遠くのテーブルへ連れて行ってしまった。
どうやらサニー達のテーブルからは姿も見えなければ声も聞こえないほど遠くのテーブルへ行ってしまったらしい。
トリコ以外は“あのリンがトリコの近くにいようとしないなんて珍しい”と感じていたが、特に誰も口には出さなかった。
小松が厨房で忙しそうに腕を振るっている間、残された四天王達は世間話をしていた。
トリコ「そういや、陽輝はどうなんだよ?」
サニー「どうって何だよ」
ココ「また無理してるんじゃないかってことだろう」
サニー「気になるんだったらお前からも言ってやってくれよココ、あいつ俺が休めっつっても聞きゃしねー」
トリコ「ははっ!彼氏のサニーが言ってもダメならココでもダメだな!」
サニー「・・・は?彼氏?」
サニーが聞き返すと、トリコが首をかしげた。
トリコ「ん?だってお前ら付き合ってんだろ?」
サニー「いや付き合ってねーけど」
一瞬、このテーブル全体の空気が止まった。
次の瞬間、三人の口が同時に開く。
トリコ「はぁ!?」
ココ「えぇ!?」
ゼブラ「あぁ?」
三人の声が見事に揃った。
トリコ「そ、そうなのか!?」
ココ「てっきりもう付き合ってるのかと思ってたぞ・・・」
ゼブラ「・・・・・・」
まるであり得ないと言わんばかりの反応に、サニーは顔をしかめる。
サニー「驚きすぎだろお前ら・・・何でそう思ってたのか理解できねーし」
トリコ「だってお前、あいつのこと好きなんだろ?」
不意に突きつけられた言葉に、サニーはまばたきを一度だけした。
目線が泳いだのを、ここにいる全員が見逃さなかった。
サニー「・・・・・・別に」
ゼブラ「あぁ?サニーてめぇ・・・」
ゼブラが低い声で続けようとしたその時、ココが軽く手を上げて遮る。
ココ「なら、僕が貰ってもいいのかい?」
サニーは睨むように目を細めたが、ハッと鼻で笑う。
サニー「そんな見え透いた嘘・・・」
ゼブラ「・・・なるほどな」
ニヤリとゼブラが口角を上げる。
ゼブラ「おいココ!あいつは俺のパートナーになる予定だ、勝手に取ってんじゃねぇ!」
サニー「は、はぁ!?ゼブラおまっ」
トリコ「ははっ!ココとゼブラで陽輝の取り合いってわけか!参加しなくていいのかサニー?」
サニー「っ・・・お前ら、本気か?」
冗談だとわかっているはずなのに、サニーの胸の奥はざわめいて仕方がなかった。
ココ「もちろん、サニーにその気がないなら僕にもチャンスはあるだろう?」
ゼブラ「お前にあいつを落とせんのかぁ?」
ココ「僕が頬に触れてキスでもすればウブなあの子は落ちると思うけど?」
ゼブラ「んなことしなくてもあいつは近づいて“好きだ”とか言っとけば簡単に・・・」
サニー「っざけんな!!!あいつはそんな女じゃねぇ!」
テーブルがガタンと大きく鳴った。
サニーが立ち上がり、拳を叩きつけていたのだ。
サニー「あいつは・・・っ!」
トリコ「やっぱり好きなんじゃねぇか、陽輝のこと」
サニー「!」
真っ直ぐぶつけられたトリコの言葉は図星だった。
サニーはトリコに返す言葉も見つからなかった。
ココ「やれやれ、相変わらず素直じゃないなサニーは」
ゼブラ「チョーシに乗って嘘ついた罰だ」
こうなることがわかって今までのやり取りをしていた二人はニヤニヤとサニーを見た。
サニー「ハメやがったなお前ら・・・!」
まんまとやられたサニーはキッと睨みつけるが、三人には全く効いていない。
やがて深呼吸をして、サニーはどすっと椅子に座り直した。
サニー「そーだよ!・・・好きだ、あいつのことが」
トリコ「へぇ~」
トリコのにやけた声にサニーは顔をしかめるが、頬はほんのり赤かった。
ココ「お似合いだと思うよ、サニーにはもったいないとも思うけど」
ゼブラ「二度と嘘つくんじゃねぇぞ」
サニー「だからお前らに言いたくなかったんだ・・・!」
やがてマダムフィッシュを調理し、盛り付けられた皿や器が運ばれてきた。
テーブルいっぱいに置かれた料理をばくばくと頬張っているトリコだったが、珍しく他にも気になることがあるようだ。
トリコ「ん~!うめぇ!・・・で?いつ告白するんだ?ん~?」
サニー「絡んでくんな!」
酔っ払いのように肘を当ててくるトリコを突っぱねるサニーだったが、トリコの問いには静かに答えた。
サニー「・・・言うつもりはねーよ」
ココ「だが両想いのようなものだろう?彼女はいつもお前のことを好きだと言ってくれているじゃないか」
サニー「あいつの”好き”は、俺のとは違うんだよ」
ココ「?」
サニー「あいつは”キャラクターとしての俺”が好きなだけだ
・・・一個人としての俺じゃねぇ」
四人の間に沈黙が訪れる。
それは気まずさではなく、誰も軽い言葉で割り込めない類いの沈黙だった。
トリコ「そうかぁ?」
ココ「トリコ?」
沈黙を吹き飛ばすかのように発せられたトリコの言葉に、三人は反応した。
トリコ「確かにあいつは俺らのことを”キャラクター”として見てるかもしれねぇけどよ
サニー、お前を見る目は明らかに俺らとは違う」
トリコの目は真っ直ぐだった。
軽口を叩く時のような無邪気さはなく、まるで何かを確信しているような静けさを帯びていた。
サニー「!」
トリコのその一言が、サニー胸の奥をまっすぐ貫いた。
ゼブラ「珍しく意見が合うじゃねぇか
ま、俺は目じゃなくて音だけどな」
サニー「音?」
サニーはゼブラのほうへ顔を向ける。
ゼブラの目線は料理に向いていたが、言葉はサニーに向かっていた。
ゼブラ「お前と話してる時のあいつの心音だ、うるせぇったらねぇぜ」
サニー「・・・・・・」
サニーの中で“もしかしたら”という気持ちが芽生える。
だがそれを本当に信じていいのか、確信を持てずにいた。
ココ「この二人がここまで言ってるんだ、そろそろ腹をくくったらどうだ?」
ココの声音は柔らかいが、逃げ場を与えないような強さがあった。
先ほどまで料理に夢中だったトリコとゼブラもその手を止め、サニーを見つめていた。
サニー「腹くくれって、どういう・・・」
ゼブラ「あぁ?」
トリコ「そんなの」
ココ「決まってるだろう?」
「「「・・・告白だ!/だよ/だろ」」」
サニー「は・・・はぁぁぁ!?」
サニーの驚きに満ちた叫び声はレストラン中に響き渡ったのだった。