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陽輝はその後、サニーが帰ってくるまで家の中で待つか訪ねたが、
ココ「二人きりでいたらサニーに怒られるからね」
とココは断り、キッスに乗って帰っていった。
ココが帰った後、陽輝はそろそろ帰ってくるであろうサニーをクインと一緒に外で待っていた。
クインの横に座り、先程ココに言われたことを思い出していた。
「寂しい、か・・・考えたこともなかったなぁ
あー!超おこがましいじゃん最悪・・・自分のことしか考えてない最低野郎じゃん・・・こんなこと絶対に言えない・・・」
自分が嫌になり頭を抱えているとクインが顔を寄せてくる。
「あ、そうだよね、寂しいのはクインの方だよね
ごめんごめん、こんなのすぐ忘れるから大丈っ・・・うわ!」
クイン『シェァア・・・!』
クインはその言葉を否定するように遮り、自分の頭を押し付ける。
「ぐえっ、ど、どうしたの?圧が強い!」
サニー「何してんだお前ら・・・」
二人がわちゃわちゃと戯れていると、いつの間にか帰ってきていたサニーが呆れながら近づいてきていた。
「さ、サニーさん・・・!お疲れ様です、仕事の方はどうでしたか?」
サニー「もちろん完璧に!美しく!終わらせてやったぜ」
当然だろ、とドヤ顔で仕事の出来を報告する。
「さっすが!激渋です!あ、そういえば・・・」
いつも通り接することによりココに指摘されたことを隠すつもりでいる陽輝に気付いたクインはついに業を煮やし、陽輝の背中を勢いよく押した。
「わっ!?」
急に押された陽輝は踏み止まることが出来ず、目の前にいたサニーの方へ倒れ込む。
サニー「うおっ!?」
なんとか受け止めたサニーだったがクインという巨体から強めに押されたため受け止めきれず、地面に二人で倒れる。
サニー「いってー・・・な、何だ急に・・・?」
「さ、さぁ?・・・って」
冷静になった陽輝は今自分がサニーに抱きしめられている状態になっていることに気付く。
「うわ近っ!すっすすすみません!」
サニー「・・・・・・」
顔を真っ赤にしながら早口で弁明する陽輝をサニーは何かを考えているのか黙って見ている。
「い、今すぐ退きますから・・・っ!?」
すぐにサニーの上から退こうとするが、背中に回されているサニーの腕は緩まるどころか力が込められた。
「ちょ、ちょっとサニーさん!?これじゃ退けないんですけど・・・!」
サニー「・・・俺、何かしちまったか」
「え?」
今のように近くにいないと聞き取れないくらいの小さな声で呟かれたことに、陽輝は軽く驚いた。
「・・・いや・・・特に何も・・・?」
本当に陽輝には思い当たる節がなく首を傾げているが、サニーが求めていたのはこの答えではないらしく、さらに切り込む。
サニー「だったら聞くけどよ・・・お前、何で最近俺を避けてんだよ」
「!
べっ・・・つに、避けてないデスヨ?」
サニー「目ぇ泳ぎすぎな」
「これはサニーさんが近いからです」
サニー「嘘つけ、その顔は何か隠してる時の顔だろ」
「・・・この世界に来てから今まで隠せてたことが隠せなくなって、困ります」
サニー「隠さなくていいんだっつの、何度言わせんだ」
「言ってはないです」
サニー「揚げ足取るな!つか、誤魔化そうとしてんだろ」
「バレたか・・・」
サニー「バレバレだっつの」
なんとかこの話題から抜け出せないかと考えていたことにすぐに気付かれた陽輝は流石に観念し、気まずそうに話し始める。
「・・・最近サニーさん、ずっとクインと一緒にいたじゃないですか
楽しそうにしてる二人の邪魔しちゃ悪いなって思って、なるべくここに戻らないで職場にいようとしたってだけです
だから決して避けてたわけじゃないですしサニーさんが何かしたとかじゃないんです!私が勝手にしたことなので!」
サニーのせいではない、と笑って答えた陽輝はこれ以上言うこともないと思い今度こそ退こうとするが、サニーの腕はまだ陽輝を離そうとはしない。
サニー「・・・で?まだ何かあんだろ?ちゃんと全部話せよ」
「っ!」
(・・・ほんと、何でわかるんだか・・・)
自分が隠せなくなっているのかサニーが鋭いのか、陽輝にはわからなかったが、ここまで言われてもまだあのことを伝える気にならなかった。
「・・・言わなきゃダメですか」
サニー「・・・嫌なら、話さなくてもいいけどよ」
話せ、と言ってくるかと思っていたが真逆のことを言われ驚いた陽輝は思わずサニーの顔を見た。
「ちょっ・・・何でサニーさんがそんな顔するんですか
・・・そんな顔されたら、言わないわけにはいかないじゃないですか」
陽輝が見たのは陽輝以上にしんどそうな表情をしたサニーの顔だった。
何故サニーがこんな表情をしているのか陽輝は理解出来なかったが、推しにこんな表情はさせられないと思い、意を決してあのことを伝えようとする。
だが、こういうことを人に伝えることを今までほとんどしてこなかった陽輝はもう少しのところで躊躇してしまう。
その時、ココの言葉が頭をよぎる。
―大丈夫、素直に思ったことを伝えてもサニーは君のことを嫌ったりしないさ
この言葉に背中を押され、陽輝はようやくあのことを話し始めた。
「・・・二人の邪魔をしちゃいけない、私がいたら邪魔になる、って・・・
そう思ってても、その・・・」
まだ自分の中で整理がついていないこの気持ちを、先程ココから指摘された言葉で表現する。
「・・・さ・・・寂しくて・・・」
サニー「っ!」
顔を少し赤らめている陽輝から思ってもみない答えが返ってきて、驚きのあまりサニーは目を見開く。
同時に初めて見せる陽輝の甘えに胸が高鳴る。
「い・・・いやでもこの表現が適切かどうかわからなくてですね!?コ・・・相談した人に言われただけなので違うかもしれません!さ、寂しいとか何言ってんだって感じですよね!ほ・・・ほんと、すみませんでした!」
そう捲し立てながら陽輝はいつの間にか緩んでいたサニーの腕を解きバッと起き上がるとダッシュで家の中へ入っていってしまった。
サニー「・・・・・・」
唖然としていたサニーは走り去っていく陽輝を止めることなくその後ろ姿を見送った後ゆっくり起き上がり、顔に手を当てながら呟く。
―・・・さ・・・寂しくて・・・
サニー「・・・あいつ・・・人の気も知らねーで・・・」
手で隠れているサニーの顔は陽輝以上に赤くなっていたことは、その場にいたクインしか知らないのであった。
ココ「二人きりでいたらサニーに怒られるからね」
とココは断り、キッスに乗って帰っていった。
ココが帰った後、陽輝はそろそろ帰ってくるであろうサニーをクインと一緒に外で待っていた。
クインの横に座り、先程ココに言われたことを思い出していた。
「寂しい、か・・・考えたこともなかったなぁ
あー!超おこがましいじゃん最悪・・・自分のことしか考えてない最低野郎じゃん・・・こんなこと絶対に言えない・・・」
自分が嫌になり頭を抱えているとクインが顔を寄せてくる。
「あ、そうだよね、寂しいのはクインの方だよね
ごめんごめん、こんなのすぐ忘れるから大丈っ・・・うわ!」
クイン『シェァア・・・!』
クインはその言葉を否定するように遮り、自分の頭を押し付ける。
「ぐえっ、ど、どうしたの?圧が強い!」
サニー「何してんだお前ら・・・」
二人がわちゃわちゃと戯れていると、いつの間にか帰ってきていたサニーが呆れながら近づいてきていた。
「さ、サニーさん・・・!お疲れ様です、仕事の方はどうでしたか?」
サニー「もちろん完璧に!美しく!終わらせてやったぜ」
当然だろ、とドヤ顔で仕事の出来を報告する。
「さっすが!激渋です!あ、そういえば・・・」
いつも通り接することによりココに指摘されたことを隠すつもりでいる陽輝に気付いたクインはついに業を煮やし、陽輝の背中を勢いよく押した。
「わっ!?」
急に押された陽輝は踏み止まることが出来ず、目の前にいたサニーの方へ倒れ込む。
サニー「うおっ!?」
なんとか受け止めたサニーだったがクインという巨体から強めに押されたため受け止めきれず、地面に二人で倒れる。
サニー「いってー・・・な、何だ急に・・・?」
「さ、さぁ?・・・って」
冷静になった陽輝は今自分がサニーに抱きしめられている状態になっていることに気付く。
「うわ近っ!すっすすすみません!」
サニー「・・・・・・」
顔を真っ赤にしながら早口で弁明する陽輝をサニーは何かを考えているのか黙って見ている。
「い、今すぐ退きますから・・・っ!?」
すぐにサニーの上から退こうとするが、背中に回されているサニーの腕は緩まるどころか力が込められた。
「ちょ、ちょっとサニーさん!?これじゃ退けないんですけど・・・!」
サニー「・・・俺、何かしちまったか」
「え?」
今のように近くにいないと聞き取れないくらいの小さな声で呟かれたことに、陽輝は軽く驚いた。
「・・・いや・・・特に何も・・・?」
本当に陽輝には思い当たる節がなく首を傾げているが、サニーが求めていたのはこの答えではないらしく、さらに切り込む。
サニー「だったら聞くけどよ・・・お前、何で最近俺を避けてんだよ」
「!
べっ・・・つに、避けてないデスヨ?」
サニー「目ぇ泳ぎすぎな」
「これはサニーさんが近いからです」
サニー「嘘つけ、その顔は何か隠してる時の顔だろ」
「・・・この世界に来てから今まで隠せてたことが隠せなくなって、困ります」
サニー「隠さなくていいんだっつの、何度言わせんだ」
「言ってはないです」
サニー「揚げ足取るな!つか、誤魔化そうとしてんだろ」
「バレたか・・・」
サニー「バレバレだっつの」
なんとかこの話題から抜け出せないかと考えていたことにすぐに気付かれた陽輝は流石に観念し、気まずそうに話し始める。
「・・・最近サニーさん、ずっとクインと一緒にいたじゃないですか
楽しそうにしてる二人の邪魔しちゃ悪いなって思って、なるべくここに戻らないで職場にいようとしたってだけです
だから決して避けてたわけじゃないですしサニーさんが何かしたとかじゃないんです!私が勝手にしたことなので!」
サニーのせいではない、と笑って答えた陽輝はこれ以上言うこともないと思い今度こそ退こうとするが、サニーの腕はまだ陽輝を離そうとはしない。
サニー「・・・で?まだ何かあんだろ?ちゃんと全部話せよ」
「っ!」
(・・・ほんと、何でわかるんだか・・・)
自分が隠せなくなっているのかサニーが鋭いのか、陽輝にはわからなかったが、ここまで言われてもまだあのことを伝える気にならなかった。
「・・・言わなきゃダメですか」
サニー「・・・嫌なら、話さなくてもいいけどよ」
話せ、と言ってくるかと思っていたが真逆のことを言われ驚いた陽輝は思わずサニーの顔を見た。
「ちょっ・・・何でサニーさんがそんな顔するんですか
・・・そんな顔されたら、言わないわけにはいかないじゃないですか」
陽輝が見たのは陽輝以上にしんどそうな表情をしたサニーの顔だった。
何故サニーがこんな表情をしているのか陽輝は理解出来なかったが、推しにこんな表情はさせられないと思い、意を決してあのことを伝えようとする。
だが、こういうことを人に伝えることを今までほとんどしてこなかった陽輝はもう少しのところで躊躇してしまう。
その時、ココの言葉が頭をよぎる。
―大丈夫、素直に思ったことを伝えてもサニーは君のことを嫌ったりしないさ
この言葉に背中を押され、陽輝はようやくあのことを話し始めた。
「・・・二人の邪魔をしちゃいけない、私がいたら邪魔になる、って・・・
そう思ってても、その・・・」
まだ自分の中で整理がついていないこの気持ちを、先程ココから指摘された言葉で表現する。
「・・・さ・・・寂しくて・・・」
サニー「っ!」
顔を少し赤らめている陽輝から思ってもみない答えが返ってきて、驚きのあまりサニーは目を見開く。
同時に初めて見せる陽輝の甘えに胸が高鳴る。
「い・・・いやでもこの表現が適切かどうかわからなくてですね!?コ・・・相談した人に言われただけなので違うかもしれません!さ、寂しいとか何言ってんだって感じですよね!ほ・・・ほんと、すみませんでした!」
そう捲し立てながら陽輝はいつの間にか緩んでいたサニーの腕を解きバッと起き上がるとダッシュで家の中へ入っていってしまった。
サニー「・・・・・・」
唖然としていたサニーは走り去っていく陽輝を止めることなくその後ろ姿を見送った後ゆっくり起き上がり、顔に手を当てながら呟く。
―・・・さ・・・寂しくて・・・
サニー「・・・あいつ・・・人の気も知らねーで・・・」
手で隠れているサニーの顔は陽輝以上に赤くなっていたことは、その場にいたクインしか知らないのであった。