クイン
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晴天の下に広がる青い海に接している海岸。
その海岸先にそびえる一本の巨大な木の上にはロッジ風のレストランが建っていた。
レストラン内ではサンバのBGMが流れており、いくつかあるテーブルのうちの一つには豪盛な料理が並んでいる。
そのテーブルを囲んでいる三人の客はその料理を食べながら仲良く談笑していた。
サニー「うーん、ツチノコエビのハムフィッシュ乗せ、なんてデリシャスな組み合わせ・・・!
真夏の海の潮風がハムフィッシュに程好い塩気を含ませ、それが淡白だがプリップリの食感のツチノコエビによく合う」
小松「”調和”、ですよねサニーさん!味の調和!」
「食レポ長いですよ、もっとコンパクトにまとめましょうよ」
サニー「お前は何でも美味い美味い言ってるだけじゃねーか!」
「この世界のものは全部美味しいんですから仕方ないじゃないですか~」
サニー「陽輝じゃ話になんねー・・・松、味だけじゃねーだろ?ぽんこち!もう少しボリューム上げてくんね?」
ぽんこち「あいよ!」
サニーに指示されて快く返事をしたのはグルメDJのぽんこちだった。
ぽんこちは腕利きのDJであり時給二百万という高額なギャラをとるが、何ヶ月も先まで予約が埋まっているほどの人気を誇っている。
そんな彼は指示に従うついでにサンバから女性ボーカルのボサノバに変え、レストラン内の雰囲気を一気に変える。
「すごいなぁ・・・これで時給二百万、しかも予約もいっぱいってことは・・・いくら稼いでるんだろう」
サニー「金勘定すんな」
「あ、バレました?」
頭の中でぽんこちの年収をはじき出そうとしていた陽輝をサニーは諌める。
その後もサニーは小松に調和について語っていたが、小松も小松で一般人の感覚で返事をしているので一向に伝わっている気がしないのは気のせいだろうか、と陽輝は食べながら考えていた。
サニー「ったく・・・」
サニーも語るのをやめ、ドリンクを口に運ぶと一瞬真剣な表情を浮かべる。
サニー「松、そーいやお前、トリコとコンビになったっつってたっけ?」
小松「え、あ・・・は、はい!」
少し嬉しそうに返事をする小松を見て、コンビになることを知っていた陽輝も嬉しくなる。
小松「ずっと前に・・・トリコさんが一人でグルメ界に行った時は教えてくれて感謝します、サニーさん」
「危険な場所だって身をもって知ってるくせに送り出したのはサニーさん自身ですよ?
なのに小松くんに教えてあげるなんて、ほんとツンデレですよね~!」
ニヤニヤとサニーを横目で見つつ、小松に声をかける。
サニーは半分嫌味が込められていることに気づいていながらも言われたこと自体は本当のことなので言い返せずにいた。
サニー「余計なこと言ってんじゃねー陽輝・・・!
・・・ま、松も大変なことに変わりねーだろ、トリコみてーな自分勝手で品の無ぇ奴とコンビってのも、正直骨が折れね?」
小松「え、まぁ・・・でもそんなことは・・・」
(人のこと言えないくせに・・・やっぱ似た者同士だなぁ、トリコとサニーさんって)
そんなところも好きだけど、と付け加えていると小松にいろいろと言っていたサニーがまたもや真剣な表情をしていることに気付く。
サニー「なぁ、松・・・」
小松「!」
(え、何この雰囲気)
謎の空気に気づいた陽輝は飲もうとしていたグラスを中途半端に持ったまま二人を見ていた、その時。
サニー「この際、俺とコ・・・」
トリコ「待たせたなサニー!!!」
小松・陽輝「「あ!」」
大きな木をよじ登ってきたトリコが満面の笑みでやってくる。
トリコ「いやースマンスマン!途中うまそーなラーメン屋があったもんだから、ちと”飯草”食っちまった!」
小松「トリコさん!遅すぎですよ!」
「飯草って・・・でもラーメン屋は気になる」
サニー「お前なぁ~・・・!用があるっつって呼び出したのお前だぞコラ!」
トリコ「うおっ!それツチノコエビじゃねーか!
店員さん!俺にもくれ!あとビール!」
サニー「用は何だ用は!?」
トリコ「おい!そこのお前!うるせーからその音止めろ!何だその曲!」
サニー「俺が依頼したんだよ!!!いいから用件を言え!」
約束の時間を大幅に遅れた上にサニーの言葉を全く聞かず店員に注文をし、ぽんこちに音を止めるよう言い付けたりとやりたい放題のトリコだった。
その海岸先にそびえる一本の巨大な木の上にはロッジ風のレストランが建っていた。
レストラン内ではサンバのBGMが流れており、いくつかあるテーブルのうちの一つには豪盛な料理が並んでいる。
そのテーブルを囲んでいる三人の客はその料理を食べながら仲良く談笑していた。
サニー「うーん、ツチノコエビのハムフィッシュ乗せ、なんてデリシャスな組み合わせ・・・!
真夏の海の潮風がハムフィッシュに程好い塩気を含ませ、それが淡白だがプリップリの食感のツチノコエビによく合う」
小松「”調和”、ですよねサニーさん!味の調和!」
「食レポ長いですよ、もっとコンパクトにまとめましょうよ」
サニー「お前は何でも美味い美味い言ってるだけじゃねーか!」
「この世界のものは全部美味しいんですから仕方ないじゃないですか~」
サニー「陽輝じゃ話になんねー・・・松、味だけじゃねーだろ?ぽんこち!もう少しボリューム上げてくんね?」
ぽんこち「あいよ!」
サニーに指示されて快く返事をしたのはグルメDJのぽんこちだった。
ぽんこちは腕利きのDJであり時給二百万という高額なギャラをとるが、何ヶ月も先まで予約が埋まっているほどの人気を誇っている。
そんな彼は指示に従うついでにサンバから女性ボーカルのボサノバに変え、レストラン内の雰囲気を一気に変える。
「すごいなぁ・・・これで時給二百万、しかも予約もいっぱいってことは・・・いくら稼いでるんだろう」
サニー「金勘定すんな」
「あ、バレました?」
頭の中でぽんこちの年収をはじき出そうとしていた陽輝をサニーは諌める。
その後もサニーは小松に調和について語っていたが、小松も小松で一般人の感覚で返事をしているので一向に伝わっている気がしないのは気のせいだろうか、と陽輝は食べながら考えていた。
サニー「ったく・・・」
サニーも語るのをやめ、ドリンクを口に運ぶと一瞬真剣な表情を浮かべる。
サニー「松、そーいやお前、トリコとコンビになったっつってたっけ?」
小松「え、あ・・・は、はい!」
少し嬉しそうに返事をする小松を見て、コンビになることを知っていた陽輝も嬉しくなる。
小松「ずっと前に・・・トリコさんが一人でグルメ界に行った時は教えてくれて感謝します、サニーさん」
「危険な場所だって身をもって知ってるくせに送り出したのはサニーさん自身ですよ?
なのに小松くんに教えてあげるなんて、ほんとツンデレですよね~!」
ニヤニヤとサニーを横目で見つつ、小松に声をかける。
サニーは半分嫌味が込められていることに気づいていながらも言われたこと自体は本当のことなので言い返せずにいた。
サニー「余計なこと言ってんじゃねー陽輝・・・!
・・・ま、松も大変なことに変わりねーだろ、トリコみてーな自分勝手で品の無ぇ奴とコンビってのも、正直骨が折れね?」
小松「え、まぁ・・・でもそんなことは・・・」
(人のこと言えないくせに・・・やっぱ似た者同士だなぁ、トリコとサニーさんって)
そんなところも好きだけど、と付け加えていると小松にいろいろと言っていたサニーがまたもや真剣な表情をしていることに気付く。
サニー「なぁ、松・・・」
小松「!」
(え、何この雰囲気)
謎の空気に気づいた陽輝は飲もうとしていたグラスを中途半端に持ったまま二人を見ていた、その時。
サニー「この際、俺とコ・・・」
トリコ「待たせたなサニー!!!」
小松・陽輝「「あ!」」
大きな木をよじ登ってきたトリコが満面の笑みでやってくる。
トリコ「いやースマンスマン!途中うまそーなラーメン屋があったもんだから、ちと”飯草”食っちまった!」
小松「トリコさん!遅すぎですよ!」
「飯草って・・・でもラーメン屋は気になる」
サニー「お前なぁ~・・・!用があるっつって呼び出したのお前だぞコラ!」
トリコ「うおっ!それツチノコエビじゃねーか!
店員さん!俺にもくれ!あとビール!」
サニー「用は何だ用は!?」
トリコ「おい!そこのお前!うるせーからその音止めろ!何だその曲!」
サニー「俺が依頼したんだよ!!!いいから用件を言え!」
約束の時間を大幅に遅れた上にサニーの言葉を全く聞かず店員に注文をし、ぽんこちに音を止めるよう言い付けたりとやりたい放題のトリコだった。