～サニーside～

ここは”レインタウン”、通称”雨の止まない町”。

この町にある店” KuriuniPasta TOSHIO”に来るようトリコに呼び出されてここにいるが・・・。

サニー「トリコの奴、俺に支払いさせやがって・・・」

トリコが店を出ていった後、俺は一人でこの店に居続けていた。

一人、か・・・。

トリコがグルメ界へ一人で向かうと聞いて、俺は少し前のことを思い出していた。

―

一人でグルメ界へ行った俺を与作が連れ戻しに来た少し後。

サニー「つか、何で俺がグルメ界に行ったこと知ってたんだよ、俺は誰にも・・・」

与作「嬢ちゃんから聞いてな」

サニー「あ」

そういや、急にいなくなるとあいつが余計な心配するだろうからってメモ置いていったな・・・。

サニー「誰にも言うなって書いたのにあいつ・・・」

与作「まぁ無理もない、死にに行くって言ったきりどっか行ったのと一緒だからな」

サニー「死なねーし」

与作「嬢ちゃん、泣いてたぞ」

サニー「！」

与作「お前に何かあったらって、泣きながらお前を助けてくれって頼んできたんだ」

サニー「陽輝が・・・」

あいつの泣いている顔を思い浮かべる。

・・・相変わらず美しくねーな、あいつのそういう顔は。

―

サニー「・・・・・・」

松のことだから、陽輝みたいに取り乱すかもしれねーな。
何より、トリコにグルメ界はまだ早い。

そこまで考えた俺は店を出て、ホテルグルメへと向かった。