サニーがグルメ界から戻ってきてから数日後、二人はライフを出てサニーの家に向かった。
サニーの家に住み始めることになった陽輝は、到着した途端ハイテンションで隅々まで見て回った。
そんな陽輝を見て、サニーは了承したことを若干後悔したという。

そして、同居生活が始まって少し経ったある日のこと。
雑誌を読みながらくつろいでいるサニーに、テーブルを挟んで座っている陽輝は深刻な顔で声をかける。

「サニーさん、私は重大な事実に気づいてしまいました」

サニー「んだよ急に」

顔を上げずに答えるサニー。

「私、今・・・無職の居候になっちゃってるんですよ！」

バンッ！とテーブルを叩きながら勢いよく立ち上がった陽輝。
そんな陽輝をチラリと見たサニーは後、雑誌に視線を戻して答える。

サニー「・・・まぁ、そだな」

「そんな素っ気なく返さないでくださいよ！これじゃ私ダメニートになっちゃうんですよ！？」

サニー「ダメニートて」

サニーの薄い反応に口を尖らせながら陽輝は椅子に座り直した。

「でも就職しようにも他の世界から来ましたなんて言ったら即不採用ですよ・・・はぁ～どうしよう・・・」

サニーは本気で悩んでいる様子の陽輝を見つつ雑誌を閉じてテーブルの上に置くと、ようやく話を聞く姿勢を取り始めた。

サニー「別に無理して仕事しなくてもいいんじゃねーの？
・・・俺がいるし」

少しの間の後小さい声で呟かれた言葉は陽輝には届いていないようだった。

「でもこのままサニーさんに養ってもらうわけには・・・っていうかオタクなら逆に養いたい！！！」

サニー「お前そのモードに入るとほんっとキショイな」

そう言いつつも再度ため息を吐く陽輝を見て、何かを考えるサニーだった。