本音と本音
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陽輝が中に入ると、包帯まみれのサニーが治療台から立ち上がっていたところだった。
サニー「げ、陽輝・・・おわっ!」
ボロボロだが生きて帰ってきたサニーを見た瞬間、思い切り抱きつく陽輝。
その勢いのまま二人は床に倒れる。
サニー「いっっってー!!!怪我人に抱きつくか普通!?」
強く抱き締める陽輝に怒るサニーだったが、陽輝の目元にある涙の跡に気付く。
「よかった・・・!本当によかった・・・!」
サニー「・・・悪かった、心配かけてよ」
今にも泣きそうな様子を見て、サニーは陽輝の頭に手を置く。
「あんなメモ見たら心配するに決まってるじゃないですか・・・!
何で勝手に、よりによってグルメ界に一人で行ったんですか!?死んだらどうするんですか!」
少し身体を離してサニーの顔を軽く睨みながら、ずっと溜め込んでいたことを吐き出すかのように詰め寄る。
サニー「今の俺がどの程度通用するか、試してみたかったんだよ」
勢いに押されて少し言いづらそうにするサニーに陽輝はさらに詰め寄る。
よほど感情的になっているのか、いつもは心の中に留めておくようなことが口から溢れ出していた。
「サニーさんがそういう性格なのは知ってますけど・・・!
いいですか!?推しに何かあったら自分が死ぬより辛いんですからね!?
だいたい、何で私を連れて行ってくれなかったんですか!」
サニー「はぁ!?あんなとこに連れて行けるわけねーだろ!
お前のこと気にしてる余裕なんかねーっつの!足手まといだ!」
「っ・・・!」
“足手まとい”という言葉に顔を歪めた陽輝は、堰を切ったように捲し立てる。
「確かに足手まといでしょうけど、私が勝手についていくんだから怪我しようが死のうがサニーさんには関係ないじゃないですか!
私が死んでも誰かが損するわけでもないですし誰も何も思わないじゃ・・・!」
サニー「いい加減にしろよ!!!」
「っ!?」
今まで感じたことがないほどの怒気に陽輝はビクッと驚く。
サニー「誰も何も思わないだと・・・?本気で言ってんのか」
低い声で話すサニーは本気で怒っていた。
自分が攫われた時以来に見るサニーの怒りに陽輝は呆気にとられていた。
サニー「お前、自分のこと蔑ろにするのも大概にしろよ
お前が怪我しようが死のうが関係ない?んなわけねぇだろ!」
そう怒鳴った後、カッとなっていることに気付いたサニーは自分を落ち着かせるために少し息をついた。
サニー「お前が何でそこまで自分のことを考えねぇようになったのか、元の世界で何があったのか、俺は知らねぇよ
けどな、この世界にはお前のことを大事に思ってる奴らがいるんだ
・・・リンの奴なんか、この前誘拐された時大騒ぎしてたんだぞ」
その時のことを思い出したのか少し苦笑した後、真剣な目で陽輝を見る。
サニー「だからよ・・・もっと自分を大切にしてくれよ
こっちはいつかお前が潰れるんじゃねーかって心配してんだぞ?」
こういうことを思っていても照れくさいのもあってかあまり直接伝えてこなかったが、今は伝えなくてはならないと直感的に感じた。
「自分を・・・大切に・・・?心配してるって・・・」
これまでの人生で他人から自分のことを気遣うような言葉をかけてもらったことがなかった陽輝は、サニーの言葉に戸惑っていた。
(何で・・・何でサニーさんはこんなに私のことを考えてくれるの?
確かにサニーさんはすごく優しい、優しいけど、こういう嘘はつかない人のはず
・・・サニーさんが何を考えてるのかわからない、わからないけど・・・)
まだ全てを受け入れることができない陽輝だったが、本人が気付かぬうちにその目からは涙が流れていた。
まさか泣かれるとは思わなかったサニーは動揺する。
サニー「お、おい、どうしたんだよ」
「!す、すみません、こんなこと言われたの初めてで・・・」
サニー(初めてって、たったこれだけのことすら言われたことが無かったってのかよ・・・)
サニーが驚いている間、陽輝は勝手に出てくる涙を拭いながら先程言われたことを反芻する。
そして溢れ出す疑問や戸惑いの中で生まれたとある感情をたどたどしくも伝える。
「あの!そう、言ってくれて・・・すごく、すごく嬉しかったです
・・・ありがとう」
サニー「!」
陽輝は嬉しさのあまり再度目を潤ませながらも、微笑みながら感謝の言葉を伝えた。
サニー(かわっ・・・
!?い、今何思った俺・・・!?)
サニーは自分が初めて女性のことを”可愛い”と思ったことに驚愕していた。
自分が陽輝に対して可愛いと感じたのだと理解した瞬間、陽輝と目を合わせられなくなり目線を逸らすサニーだった。
サニー「げ、陽輝・・・おわっ!」
ボロボロだが生きて帰ってきたサニーを見た瞬間、思い切り抱きつく陽輝。
その勢いのまま二人は床に倒れる。
サニー「いっっってー!!!怪我人に抱きつくか普通!?」
強く抱き締める陽輝に怒るサニーだったが、陽輝の目元にある涙の跡に気付く。
「よかった・・・!本当によかった・・・!」
サニー「・・・悪かった、心配かけてよ」
今にも泣きそうな様子を見て、サニーは陽輝の頭に手を置く。
「あんなメモ見たら心配するに決まってるじゃないですか・・・!
何で勝手に、よりによってグルメ界に一人で行ったんですか!?死んだらどうするんですか!」
少し身体を離してサニーの顔を軽く睨みながら、ずっと溜め込んでいたことを吐き出すかのように詰め寄る。
サニー「今の俺がどの程度通用するか、試してみたかったんだよ」
勢いに押されて少し言いづらそうにするサニーに陽輝はさらに詰め寄る。
よほど感情的になっているのか、いつもは心の中に留めておくようなことが口から溢れ出していた。
「サニーさんがそういう性格なのは知ってますけど・・・!
いいですか!?推しに何かあったら自分が死ぬより辛いんですからね!?
だいたい、何で私を連れて行ってくれなかったんですか!」
サニー「はぁ!?あんなとこに連れて行けるわけねーだろ!
お前のこと気にしてる余裕なんかねーっつの!足手まといだ!」
「っ・・・!」
“足手まとい”という言葉に顔を歪めた陽輝は、堰を切ったように捲し立てる。
「確かに足手まといでしょうけど、私が勝手についていくんだから怪我しようが死のうがサニーさんには関係ないじゃないですか!
私が死んでも誰かが損するわけでもないですし誰も何も思わないじゃ・・・!」
サニー「いい加減にしろよ!!!」
「っ!?」
今まで感じたことがないほどの怒気に陽輝はビクッと驚く。
サニー「誰も何も思わないだと・・・?本気で言ってんのか」
低い声で話すサニーは本気で怒っていた。
自分が攫われた時以来に見るサニーの怒りに陽輝は呆気にとられていた。
サニー「お前、自分のこと蔑ろにするのも大概にしろよ
お前が怪我しようが死のうが関係ない?んなわけねぇだろ!」
そう怒鳴った後、カッとなっていることに気付いたサニーは自分を落ち着かせるために少し息をついた。
サニー「お前が何でそこまで自分のことを考えねぇようになったのか、元の世界で何があったのか、俺は知らねぇよ
けどな、この世界にはお前のことを大事に思ってる奴らがいるんだ
・・・リンの奴なんか、この前誘拐された時大騒ぎしてたんだぞ」
その時のことを思い出したのか少し苦笑した後、真剣な目で陽輝を見る。
サニー「だからよ・・・もっと自分を大切にしてくれよ
こっちはいつかお前が潰れるんじゃねーかって心配してんだぞ?」
こういうことを思っていても照れくさいのもあってかあまり直接伝えてこなかったが、今は伝えなくてはならないと直感的に感じた。
「自分を・・・大切に・・・?心配してるって・・・」
これまでの人生で他人から自分のことを気遣うような言葉をかけてもらったことがなかった陽輝は、サニーの言葉に戸惑っていた。
(何で・・・何でサニーさんはこんなに私のことを考えてくれるの?
確かにサニーさんはすごく優しい、優しいけど、こういう嘘はつかない人のはず
・・・サニーさんが何を考えてるのかわからない、わからないけど・・・)
まだ全てを受け入れることができない陽輝だったが、本人が気付かぬうちにその目からは涙が流れていた。
まさか泣かれるとは思わなかったサニーは動揺する。
サニー「お、おい、どうしたんだよ」
「!す、すみません、こんなこと言われたの初めてで・・・」
サニー(初めてって、たったこれだけのことすら言われたことが無かったってのかよ・・・)
サニーが驚いている間、陽輝は勝手に出てくる涙を拭いながら先程言われたことを反芻する。
そして溢れ出す疑問や戸惑いの中で生まれたとある感情をたどたどしくも伝える。
「あの!そう、言ってくれて・・・すごく、すごく嬉しかったです
・・・ありがとう」
サニー「!」
陽輝は嬉しさのあまり再度目を潤ませながらも、微笑みながら感謝の言葉を伝えた。
サニー(かわっ・・・
!?い、今何思った俺・・・!?)
サニーは自分が初めて女性のことを”可愛い”と思ったことに驚愕していた。
自分が陽輝に対して可愛いと感じたのだと理解した瞬間、陽輝と目を合わせられなくなり目線を逸らすサニーだった。