ある日、目を覚ますと近くにメモ用紙が置かれていることに気付く陽輝。
目をこすりながらぼーっと読んでいたが、内容を理解した瞬間息を呑む。

「え・・・？」

“グルメ界に行く　誰にも言うなよ”

名前は書いていなかったが、差出人は一目瞭然だった。

(え、待って、どういうこと？
サニーさんが・・・グルメ界に行った・・・？)

今どういう状況なのかを整理した陽輝はさらに考える。

(前に与作さんは、サニーさんにはグルメ界は早いって言ってた
実際与作さんにボロボロにされたサニーさんも見てる
そんな状態のサニーさんが一人でグルメ界に・・・？)

ここまで考えた瞬間、身体が勝手に動いていた。

(急がなきゃ・・・！じゃないと、サニーさんが・・・！)

全速力で向かったのは、ある人物の元だった。