翌日。
結局陽輝はサニーの家に行くことになったが、その前に寄るところがあるらしい。

「ライフ？」

サニー「あぁ、世界中から自然の癒しを求めて重症者や病気の患者が集まる場所、”療しの国ライフ”。
ライフでは全て天然の自然物で治療を行っている」

「す、すごい国ですね・・・でも何で行くんです？
はっ！まさかサニーさん、怪我でもしてるんですか！？」

怪我はどこだ、と探すようにサニーに引っ付く。

サニー「いちいちくっつくな！
確かにライフは治療目的で訪れる客が多いが、あそこには美容に良い食材や施設も多いんだよ」

「なるほど、つまりサニーさんの美容のために行くと」

サニー「ま、半分正解だな」

「え～、じゃあもう半分は一体・・・」

サニーの視線が自分の方に向いていることに気付く陽輝。

「・・・え、私？」

サニー「もう半分は、ずーっと気になってたお前のありえん身体をライフで徹底的に改善してやるためだ」

「あ、ありえん身体ってどういうことですか！？
確かに食べすぎて太ったかもしれませんけど・・・」

サニー「そこじゃねーっつの！お前の何もかもが足りねー肌のこと言ってんだよ！」

「ま、まさか勝手に触覚で触ったんですか！？無言で舐めないでくださいよ！」

サニー「舐めてねーよ気色悪い！トリコみてーな言い方すんな！
とにかく！今日出発するからさっさと準備しろよ」

「今日！？
ちょ、ちょっと待ってくださいよ！まだ終わってないことが・・・」

サニー「ちなみにお前の仕事は全部他の奴らに回しとくように所長に言ってあっから」

「えぇ！？何でそんな準備万端なんですか！？」

実は元々ライフに陽輝を連れて行く予定だったサニーは、マンサムに予めこの日以降の陽輝の仕事についての話をしていたのだ。

サニー「ごちゃごちゃ言ってねーで行くぞ」

自分専用のヘリコプターが置いてある格納庫へさっさと向かうサニー。

「あっ、ちょ・・・ご、五分！五分だけ待っててくださいよ！準備しますからー！」