翌日。
陽輝とサニーは所長室でマンサムから拉致した研究員は刑務所行きになり、情報提供した研究員は謹慎処分となったことを伝えられる。

マンサム「うちのバカどもが、すまんかった・・・！」

頭を下げるマンサムに陽輝は慌てる。

「しょ、所長！？やめてくださいって！所長が謝ることじゃないじゃないですか！」

マンサム「いや、ワシの監督不行き届きが原因だ
本当にすまんかった・・・！」

「そ、そんなこと・・・」

陽輝は今まで上司にこうして謝られることがなかったので、どうすればいいかわからず言葉を詰まらせる。
一向に進まない二人を見てサニーは口を挟む。

サニー「んで、今後どーするんだよ？
このまま今まで通り、ってわけにはいかねーだろ」

マンサム「あぁ、それについてなんだが・・・
陽輝はここを離れたほうがいい」

「え！？」

サニー「だろーな」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ！つまりここを追い出されるってわけですか！？
うっそでしょ・・・野宿じゃん・・・」

唖然としている陽輝にマンサムは笑顔を向けた。

マンサム「いや、ここよりもっと良い場所があるぞ！」

「良い場所、ですか？」

マンサム「あぁ！サニーの家に行けば良い！」

マンサムの発言に言葉を失う陽輝とサニー。
長い沈黙の後に二人は同時に声を発した。

サニー「はぁぁぁ！？」

「えぇぇぇ！？」

サニー「何でそうなるんだよ！おかしいだろ！？」

「つまりサニーさんと・・・同居！？」

サニー「しねーし！！！」

マンサム「いいじゃないかサニー
お前さんの家が無理なら、嬢ちゃんは野宿になっちまうぞ？」

サニー「IGOのコネがあれば部屋でも家でもどこでも取れんだろ！」

マンサム「結局一人にしてどうする
お前さんがいるから住まわせてやれと言ってるんだ」

サニー「ぐっ・・・確かにそうだけどよ・・・」

もっともな意見にぐうの音も出ないサニー。
だが陽輝はそうではなかった。

「い、いやでも、さすがにそれは・・・！
ただでさえ今回サニーさんにはすごく迷惑かけちゃってますし・・・」

サニーは“こんな健気な子を見放すのか？”とでも言いたげなマンサムの視線を受け、渋々了承する。

サニー「あーわかったっつの！俺ん家に来ればいいだろ！」