目を覚ました陽輝は朦朧とする頭で今の状況を整理する。

(ん～？・・・なんか身体めっちゃ痛いんだけど・・・布団じゃないな？
え・・・ってことはここは私の部屋じゃない・・・？)

起き上がろうとするも両手は頭の上、両足は伸ばされた状態で固定されていた。

「・・・え！？どういうこと！？」

研究員「もう起きたのか、少し強めに配合したんだが・・・
やはり特殊な体質ということか・・・？」

「ちょ、何ブツブツ言ってんの！？っていうか誰ですか！」

研究員「まぁ落ち着けって
痛くないとは言えんが・・・多分死にはしないだろう」

「うわもう悪役のセリフじゃん！
よく見たらここ研究室？これ絶対解剖されるやつじゃん！嫌だー！」

研究員「静かにしてろ！」

誰かに聞こえたらどうすんだ、と研究員の手で口を塞がれる。

「ん～～～！」

研究室「うるさい女だな・・・ま、ほんとに殺すつもりはないから安心しろよ」

そう言いながら片方の手で陽輝のシャツのボタンを外していく。
さすがにここまで来ると陽輝も危機感を感じ始める。

「ん！？んんんー！？」

(うわうわやばい・・・！ほんとにやばいやつ！)

研究員「脱がさないと調べられんだろ
・・・うるさい割には結構いい体してんな、ついでにちょっと遊んどくか」

「！？」

(あ、遊ぶって・・・まさか・・・そんな同人誌みたいなことある！？)

半分ほどボタンを外した後、研究員の手が陽輝の胸の方へ滑っていく。

「っ！」

手が触れた瞬間、陽輝の全身に悪寒が走る。

(やっ、やだ・・・！誰か・・・！)