ここはグルメ研究所のとある一室。
いろんな機械や薬品が置いてある薄暗い研究部屋には、ニ人の男性研究員だけがいた。

研究員1「なぁ、お前知ってるか？数ヶ月前に急に入ってきた従業員の話」

研究員2「あぁ、女の従業員だっけか？会ったことはねぇけど
そいつがどうしたんだ？」

研究員1「この前所長室の前を通った時、中から話し声が聞こえてよ
なんとそいつ・・・他の世界から来たらしいんだよ！」

研究員2「はぁ？そんなわけないだろ」

研究員１「いや俺も最初はそう思ったんだけどさ、その後の会話聞いてると所長も四天王サニーも信じてるっぽいんだよ！」

研究員2「つまり、あのニ人を納得させる理由や証拠があったと？」

研究員1「そういうことだ」

研究員2「マジかよ・・・
そういや前に、出勤時間になってもその女が来ないって騒いでた研究員も、そいつの部屋を知らされてないとか言ってたな
もしかして・・・」

さらに確信を得たような笑みを浮かべる研究員1。

研究員2「とはいえ、それがどうしたんだってんだよ？」

研究員1「・・・他の世界から来た人間がどういう構造してるのか、気にならないか？」

研究員1のとんでもない発言に動揺する研究員2。

研究員2「！？お前まさか・・・！」

研究員1「この世界の人間と何か違いはあるのか、毒への耐性はどうなってるのか！
・・・グルメ細胞を注入するとどうなるのか、とかな」

研究員2「お、おい」

さすがに止めないとやばい、と感じ声をかけるが、研究員1は聞く耳を持たなかった。

研究員1「それに、そいつはとんでもない処理能力と記憶力を持っているらしい
頭の中はどうなってるんだろうなぁ・・・！」

研究員2「・・・っ！」

研究員1の様子を見てゾッとした研究員2は、これ以上声をかけることが出来なかった。